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少し変わった、でも、いつものバッカーノ!


内容(「BOOK」データベースより)
その不死者の名はエルマー・C・アルバトロス。“笑い”に異常な執着を持ち、ハッピーエンドの為なら手段を選ばない『笑顔中毒者』である。三百年前に別れたその男を捜して北欧の森を訪れた4人の不死者たち。そこには古びた小さな村があった。突然現れた来訪者に敵意の眼差しを向ける村人たち、なぜか彼らに“ 悪魔”と恐れられているエルマー、そして不思議な少女―。謎に満ちた村で繰り広げられる、『バッカーノ!』異色作。




今回は不死者の一人、エルマーにスポットが当たっている。
森の中のいかにも怪しげな村、因習にとらわれているような典型的ミステリアスな村を舞台に、バカ騒ぎが始まる。

ミステリー要素を若干交えた感じで、村の全容などを含めた伏線が読んでいて気になった。
その点が異色作たらしめている点だろうか。それでも、バッカーノ!シリーズの根幹となる、個性豊かな登場人物が絡みあったバカ騒ぎは健在。

ただ、話そのものにいまいち魅力を感じず、この村を舞台にミステリー要素を入れるには『不死』という緊張感を削ぐ設定が足枷になった印象。
エルマーという人間を描く話になっているので、エルマーに魅力を感じるか否かでストーリーの面白みも変わるのでは。

これも一つのバッカーノ!として読むべし。


評価:★★☆☆☆


バッカーノ!2001―The Children Of Bottle (電撃文庫)
「バッカーノ!2001―The Children Of Bottle (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:成田 良悟
 出版:メディアワークス
 発売日:2004-02
 価格:¥ 641
 by ええもん屋.com
 
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ほのぼのなバッカーノ!

内容(「BOOK」データベースより抜粋)
第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞の「バッカーノ!」シリーズ第3弾。錬金術師ベグは自らが作り出した麻薬が人間を最高の世界に導くと信じていた。麻薬中毒者ロイは薬漬けの生活から抜け出そうと葛藤していた。ルノラータファミリーの幹部グスターヴォは失敗続きのビジネスに苛立っていた。ガンドールファミリーの幹部ラックはこれから激化するであろう抗争の予感を抱いていた。少女イヴは無き者にされた兄の仇を討つ決意を胸に秘めていた。それぞれの生き様が交錯する時、運命はドミノ倒しの様に連鎖し、そして―。




前巻のような、すさまじい展開があるわけではなく、今作は落ち着いた内容。
あとがきで作者も“ほのぼのとした作品”と述べている。
もちろん、バッカーノ!で言うほのぼのであり、世間一般のほのぼのではない。

読み終えて、どういった点が印象的だったかというと、イマイチない。
マフィア連中や、麻薬中毒者とその恋人、富豪の娘がどのように関わってくるのか、といった点が見所だ。
また、前巻までにチラチラと出てきた特殊な経営法の情報屋についても、スポットが当たっており、彼らの存在がこの町にどのように影響しているのかを知ることができる。作り込まれた設定はさすがだなぁ、と実感する。
展開よりはこのバッカーノ!の世界観に陶酔して楽しんだ印象。


多種多様なバックボーンを持つ彼らの生き様を描いているほのぼの作品といったところでしょうか。


評価:★★☆☆☆


バッカーノ!1932―Drug & The Dominos (電撃文庫)
「バッカーノ!1932―Drug & The Dominos (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:成田 良悟
 出版:メディアワークス
 発売日:2003-10
 価格:¥ 620
 by ええもん屋.com
 
なに? この怪物w


 内容(「BOOK」データベースより)
第9回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した成田良悟の受賞後第1作『バッカーノ!1931鈍行編』と同時間軸、別視点で語られる「特急編」。少年はNYの友達と会うため、列車に乗り込んだ。作業着の女はNYの雇い主と会うため、列車に乗り込んだ。車掌は―仕事なので列車に乗り込んだ。あの事件さえ起こらなければ、彼らは何事もなく目的地に着く筈だった。だが怪物は目覚めてしまった―その名は“線路の影をなぞる者”。



前巻『バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad』の別視点(別のキャラクター視点)から見た作品。前作では回収されなかったことが明らかになる。
特に、怪物“線路の影をなぞる者(レールトレイサー)”についてがスッキリ。

レールトレイサーの吹っ飛びっぷりは必見か。

特に書くことは前巻の感想に書いてしまったのだが。
鈍行編とセットで購入は必至。言うまでもなく面白かったです。
前巻のわだかまりを回収するので、引っかかる点もない。


分冊的な構成にもかかわらず、
なかなか前巻の残し方、今作での引っ張り方のさじ加減が絶妙と言える。


評価:★★★★☆
バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)
「バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:成田 良悟
 出版:メディアワークス
 発売日:2003-09
 価格:¥ 599
 by ええもん屋.com
 
やるの? やられるの?


内容(「BOOK」データベースより)
第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞の成田良悟が、前作を上回るスケールとトリッキーな構成で贈る受賞後第1作。舞台は1931年アメリカ。大陸横断特急「フライング・プッシーフット」。“不良集団”は貨物室のお宝をちょいと戴くため、列車に乗り込んだ。“革命テロリスト軍団”は偉大なる指導者を奪還するため、列車に乗り込んだ。“ギャング”は鉄道会社を脅して金をせしめるため、列車に乗り込んだ。“泥棒カップル”は一年ぶりにNYの友人と会うため、列車に乗り込んだ。出発の興奮に酔う彼らはまだ知らない。これから始まるクレイジーな夜を―。



前巻『バッカーノ!-The Rolling Bootlegs』に登場した人物や、さらにテロリストグループ、殺し屋グループ、ギャングなどが揃いも揃って一つの大陸横断特急「フライング・プッシーフット」に乗り込む。
その列車を乗っ取ろうとする者、乗客をとにかく殺そうとする者、貨物車に載ったものを盗もうとする者、様々な思惑を持って集った彼らのバカ騒ぎ。


前巻の登場人物からさらに個性的な登場人物が増加。
物騒な奴らが集って、触れあう。
やるかやられるか、誰が生き残るのか、などのワクワク感が熱い。
「こいつが主人公!」って位置づけのキャラクターがいないからだろう。
登場人物の多さにもかかわらず、きちんと伝わってくるし、それぞれが魅力的で「こいつはいいよ」ってのがない。
(某バカップルにうんざりして挫折する人が多そうではあるが)


また作者も言っているが、『人が死んでも軽い』作品。
前巻からの『不死の酒』の設定的な問題もあるが、それ以外の内容的にも人の命が軽い。
それでいて、「こいつは死んでも大丈夫だ!」みたいな興ざめな感も無い。
これがバッカーノ!らしさか。


なかなか良作である。
ただ、本作ではわからない部分も多分にある。そこは次巻の『バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad』で明かされる。


評価:★★★★☆

バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)
「バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:成田 良悟
 出版:メディアワークス
 発売日:2003-08
 価格:¥ 620
 by ええもん屋.com
 
始まるバカ騒ぎ


内容(「BOOK」データベースより)
禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだっ た。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ま しく思っていた。そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。このマンハッタン に“不死の酒”が蘇るまでは―。第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。



禁酒法の時代のニューヨークを舞台に、泥棒カップルやマフィア、チンピラを筆頭に様々な人物が交錯し、話を紡ぐ。
『不死の酒』を巡って、バッカーノ!(イタリア語で、バカ騒ぎの意)が繰り広げられる。


友人が勧めてきたアニメ版が面白く、気になって買ったのだが。
評判がいいだけに面白い。


バカ騒ぎ、というテーマに恥じない、ノリノリな小説。
登場人物も、生い立ちや生業はもちろん、容姿、性格など個性抜群な人ばかり。

話としてはイマイチわくわく感が無かったかな。話の山や怒濤の展開!といったものをあまり感じなかったというか。アニメを見てネタバレしてるからかな。。。
とは言え、雰囲気を味わうものとしてはかなり良質だった。



群像劇ってジャンルはあまり読んだことがない。バトルロワイアル以来かな。
これを読むと、群像劇の面白さが何となくわかってきた。
バトロワと違って、こいつが主人公!って感じのキャラもいない。

数々の登場人物を描くことで世界観を引き出し、中心となるストーリーを徐々に表現しながら、丁寧に書き進めていく。そんな感じ。
なかなか興味深いジャンルです。

群像の名作漁りするか!って思ったけど、続刊をまとめ買いしてしまいました。


この世界観、このノリがフィットする人なら購読は必至。


評価:★★★☆☆

バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)
「バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:成田 良悟
 出版:メディアワークス
 発売日:2003-02
 価格:¥ 599
 by ええもん屋.com
 
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