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ハメられたなら、それを逆手に取れ


内容(「BOOK」データベースより)
狼神ホロの故郷ヨイツを探すため、北を目指す行商人ロレンス。異教徒の町クメルスンで得た情報をもとに、二人は田舎の村テレオにやってくる。テレオの教会にいる司祭は、異教の神々の話だけを専門に集める修道士の居場所を知っているという。しかし、教会を訪れたロレンスとホロを出迎えたのは、無愛想な少女エルサだった。さらにそこで、ロレンスたちは村存続の危機に巻き込まれてしまう。二人はヨイツへの手がかりをつかみ、無事に村を出立できるのか…。話題の異色ファンタジー、第12回電撃小説大賞「銀賞」受賞作第4弾。



「風が吹けば桶屋が儲かる」といった風に世の中がどう回っているか考えさせる作品、狼と香辛料。

今回は町・村単位での財政問題に首を突っ込むはめになる。
お偉方の悪巧みによる罠をどう打開するのか、商人と賢狼のコンビにかかる。
その画策された罠をきっちりと相手にひっくり返すところも鮮やかで、そこがまた本作の魅力でもある。

また、本書のストーリーで、行商人の立場や、神の信仰といった設定を少し掘って固めている。
そこで、この狼と香辛料の世界がどう回っているのか、理解することとなる。

バカップル具合は健在で、巧みに言葉で翻弄するホロに対するロレンスの切り返しも、本作の味。
経済と、ファンタジーと、この二人のやりとり。このテイストは崩されることなく、質を維持している。


総観としては、息を呑む展開といったものが薄く、人気の有る限り刊行が続くライトノベルレーベル特有のマンネリ感がじわじわと感じられる。
ロレンスとホロの二人旅を見ているだけでいい、というまで熱狂的ではないので、読みながらどこか冷めてしまうことがあった。


評価:★★☆☆☆

狼と香辛料〈4〉 (電撃文庫)
「狼と香辛料〈4〉 (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:支倉 凍砂
 出版:メディアワークス
 発売日:2007-02
 価格:¥ 641
 by ええもん屋.com
 
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このバカップルと言ったら……


内容(「BOOK」データベースより)
教会都市リュビンハイゲンを出立した行商人ロレンスと狼神ホロ。行商がてらホロの故郷ヨイツの情報を集めるため、冬の大市と祭りで賑わう町クメルスンにやってきた。そこで二人は、若い魚商人アマーティと出会う。どうやらアマーティはホロに一目惚れをしてしまったらしい。急速に彼女に近づき始めた。一方ロレンスとホロの間には微妙な気持ちのすれ違いが生じ、誤解が誤解を呼んでしまう。そしてそれがロレンスとアマーティそれぞれの商売をも巻き込んだ大騒動へと発展していく―。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作第3弾。



狼と香辛料、という二つの一見繋がりのない単語を『と』で繋げることで、気を引いて本を手に取らせる典型例のこの作品。


今回もまた経済で押してきます。というか、それで押されないとただの萌え系ファンタジーに成り下がります。

前半こそ、バカップルのやり取りが続くだけで、緊張感のない内容だったが、後半になってようやく物語が加速。そこからが面白い。
巧妙な相場のやり取りは、手に汗握る展開だった。
一筋縄ではいかない感触と、その絶望感。そして、意外な打開策と納得の伏線といった典型的良作のテンポではないだろうか。

最後も上手くまとめちゃってて、いやぁ万々歳! なんて言いたいところだけど、被害を被った相手がかわいそうになったりする。商業の世界は厳しいね。ハハハ。どちらかって言うと、女の取り合いだけど。

ネタ切れしてただの萌え小説にならず、今のクオリティを維持している限り、読んでいける作品だ。


評価:★★★☆☆


狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)
「狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:支倉 凍砂
 出版:メディアワークス
 発売日:2006-10
 価格:¥ 620
 by ええもん屋.com
 
いいんじゃないかなあ


内容(「BOOK」データベースより)
狼神ホロとの二人旅を続けることを決めた行商人ロレンス。港町パッツィオでの銀貨騒動で儲けた上等な胡椒を武器に交換し、異教徒の地への玄関口、北の教会都市リュビンハイゲンで大きな商売を仕掛けた。しかし思いもかけない謀略に嵌ってしまう。賢狼を自称するホロでも解決策はすぐには見つからず、時と運にも見放されたロレンスは、商人生命を絶たれてしまうほどの窮地に。何とか秘策を思いついた二人は、リュビンハイゲンへ向かう途上で出会った羊飼いの少女にある任務を託すのだが…。第12回電撃小説大賞銀賞受賞作第2弾。



「狼と香辛料は経済学」なんて宣う人とそれが揶揄されるような、そんな話題性を持ったこの作品。今回もなかなか面白い。

経済学というのはさすがに言い過ぎだが、貿易や為替と言った経済絡みの話を前面に押し出しており、ある程度オッサンな自分でも「対象年齢明らかに違うなあ」と感じることはあまりない。

今回も展開としては前作と似た感じで、かと言って「またこのパターン?」と落胆することのない安心できる内容だった。
主人公とヒロインのイチャイチャ具合には失笑を買う人がいるかもしれませんが、私はほのぼのとして好きかもしれない。
なんか賢狼のヒロインさんが暴れすぎなイメージもあるけれど。これじゃ瞬く間に黒い噂が流れるんじゃないか?って。


まぁ、まだ二巻(何巻で終わるか分からないが)ですが、いきなり商人生命を賭けたような大勝負が出てきて後々ネタ切れを起こさないか、グダグダな延命が続かないか心配な点はある。


評価:★★★☆☆


狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)
「狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:支倉 凍砂
 出版:メディアワークス
 発売日:2006-06
 価格:¥ 662
 by ええもん屋.com
 
新感覚ファンタジーを見た


内容(「BOOK」データベースより)
行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが―。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。



ライトノベル。露骨な狼少女。あぁ、はいはい。萌えファンタジーですか。
といった印象とはどうやら違うらしく、ネットでも評判なので手に取ってみた。


蓋を開けてみれば、やはり印象とは少し違った感触。
行商人である主人公と老獪な賢狼のイチャイチャストーリーでもあるが、この物語の見所は、通貨のやり取りを通じた行商人の儲け方にあるかもしれない。

まぁなんで狼の神様が擬人化されてどうこう、という話はファンタジーなので突っ込む方が愚か。
しかしまぁ、そういった独特の世界観を構築している点は、さすがライトノベル。表紙から察せられるように、広大な大地、草原が広がる中世チックな世界を行商するような冒険小説といったところか。
雰囲気が作品から漂ってきて、読み進めていくだけでなんか癒されます。


単に、「頭の良い神様と行商人の知恵を巧みに使い、儲けるぜ」って単純な話ではなく、儲け話には裏があったり、狼耳をもった女を怪しみ弾劾するような世間的な問題もあったりと、ドキドキできる点も多い。


あと、ネットでの評判の受け売りですが、たしかに食べ物の表現とか秀逸だなあ、と。香り立ってくると言うか、よだれが出てくるというか。表現力があると思います。

「この歳でファンタジー小説なんて無理っすわ」って人は、手に取ってみると意外と面白かったりすると思います。


評価:★★★☆☆

狼と香辛料 (電撃文庫)
「狼と香辛料 (電撃文庫)」
 [文庫]
 著者:支倉 凍砂
 出版:メディアワークス
 発売日:2006-02
 価格:¥ 620
 by ええもん屋.com
 
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