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ふう……。


アバタールチューナーⅤ (クォンタムデビルサーガ)
内容紹介
神に成る

キュヴィエ症候群の研究施設〈EGG〉の閉鎖から数年後、
太陽光を浴びることが死に 直結する世界で、
サーフらは地下に逃れたローカパーラの人々に出会う。
彼らの協力を得て、セラを奪還すべく
〈協会〉の本拠地を目指したエンブリオンのメンバーだったが、
その眼前に思いもよらない人物が立ちはだかった。
人間と悪魔が楽園を追い求めた闘いの行方とは……

世界の崩壊と再生を描いた本格SF大作、悠久の完結篇




さて、長い長い旅もようやく終わり。気になる結末とはどのようなものなのか。
本巻ではこの巻の評価ではなく、全体的まとめの評価ということで。

とりあえず言いたいことはやはり壮大なスケールと緻密な設定という点。これだけで評価が高い。世界観や設定に興味がある人はとりあえず食いついて良い。
ただ、全体的に冗長な印象があった。設定の深さや凄惨な状況などを表現する筆力はたしかに素晴らしいのだが、もう少しすっきりできるのではないかという思いがある。
また、好みの問題かもしれないが、キャラクターに魅力を感じない。個性が際立っていないということではないが、特に女性陣の魅力のなさは個人的に残念。また、個別のシナリオと言うほどの別行動やイベントがないわりに、キャラクター別の視点でいろいろ語られたりもするので、重複気味な内容が多い感触があった。これが先述した冗長性を感じる原因なのかもしれない。

さて、問題の結末。個人的には「何が言いたいのかよくわからない」とまでは行かないにしても、宗教観を出し過ぎていて読んでいて苦痛だった。もっと堅苦しくない感じで終わってくれたら読後感も良かったとは思う。
4巻まで読んできて、どういった結末になるのかも何となく想像できたが、おおむねその想像通りだったのも残念。


評価:★★☆☆☆

アバタールチューナーⅤ (クォンタムデビルサーガ)
五代 ゆう
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楽園編開始

アバタールチューナーⅣ (クォンタムデビルサーガ)

内容(「BOOK」データベースより)
神に挑む―ジャンクヤードの消滅に巻き込まれたのち、黄色い空に黒い太陽が昇る世界に再生したサーフ。そこにはセラの話していた“楽園”とは程遠い、荒廃した大地が広がっていた。エンブリオンのメンバーの行方もわからぬまま困惑するサーフは、突如アートマに変じた戦闘部隊の襲撃を受ける。彼らはサーフを、“協会”によって開発された戦闘用バイオメカニック“ASURA‐01”と呼ぶが…新たな神話を描く第4巻。






終わりが近いです。どういった結末なのか、気になって仕方がない作品。

さてさて、前巻で過去を知り、ジャンクヤードの話がどういうことだったのかある程度理解できたわけだが、本巻ではいよいよ2巻の続き、楽園の話。
ご想像の通り、『楽園』と呼べるような世界ではない終末を感じさせる世界に招かれざる客のごとく召喚された主人公たち、待ち受けているものとは……!

といったことくらいしか書くことはない。とりあえずこの巻まで手が伸びた人はラストまでただただ読まされるのみ。
私的には本巻にそれといった魅力は無かったが、ラストをどう締めくくってくれるのかという期待感が強く読み終えたという具合。
相変わらず世界観は好きだが、慣れてしまったというかこれといった驚きの展開がないというか、とにかく「この巻で白熱した!」という部分は薄い。とは言え、著者の圧倒的な筆致によって引き込まれてしまった。


評価:★★★☆☆

アバタールチューナーⅣ (クォンタムデビルサーガ)
五代 ゆう
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わけがわからない読者を助ける過去編

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅢ (ハヤカワ文庫JA)

内容(「BOOK」データベースより)
神に問う―太陽光を浴びると身体が結晶化し、やがて死に至る奇病・キュヴィエ症候群が猛威を振るう近未来の地球。精神技術者の穂村一幾は、今は亡き恋人・螢の双子の兄である水無瀬眞に呼びよせられ、“EGG”なる研究施設を訪れる。そこで彼を待っていたのは、“神”と交信するという黒髪の少女セラだった。一幾はその共感能力を使ってセラと“神”との対話を分析するよう依頼されるが…すべての発端を描く第3巻。






いわゆる過去編。だいたい過去の回想ものは「今更いいです」と思う作品ばかりを見てきたのだが、この作品に関しては気になって仕方がない。と言うのも、1,2巻での伏線が圧倒的で、もはやわけがわからないからだ。

そんなわけで、伏線回収も兼ねての過去回想の巻。
ただ、読み終えた後でも、まだわけがわからない!セラの生い立ち、ホムラやシンや大佐などの意味。それらは少なくとも何となく分かる内容ではあったが、それでもしっくりこない部分が多々ある。
もちろん、そのあたりは4巻以降でってことになる。

ファンタジー色の強かった2巻から一転して、世界の終わりを描くような壮絶なSF的ドラマになってしまった3巻。
個人的にはあまりに設定の話が多すぎて、もう少し展開を早くしてほしいところだった。


評価:★★★☆☆

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅢ (ハヤカワ文庫JA)
五代ゆう
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なんなんだ、このスケールのでかさ……。


クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅡ (ハヤカワ文庫JA)

内容(「BOOK」データベースより)
神に抗う―“エンブリオン”のサーフらが得たのは異形への変身能力と引き換えに、人間の血肉を欲する悪魔の力アートマだった。ヒトがヒトを喰らう非情な戦いに、ジャンクヤードの戦況は一変する。“教会”の支配に不信を抱いたサーフは、アートマの暴走を抑える血を持つセラを守ることを決意。生存をかけ、ジナーナ率いる“メリーベル”と共闘、“ソリッド”を攻略する。だがその直後、意外な人物が現われ…急転の第2巻。




これで2巻めか……。
と、SFものの壮大な舞台にのめり込んだ2巻。

さて、1巻に続き、戦いが続く一方で、明らかに『掟』が崩れ、世界になにが起きているのか分からない状況に陥る主人公たち。
その異常事態の中、自らが何なのか、この世界は何なのか、なぜ戦い続けるのか、といった疑問が沸き続ける。

壮大すぎて伏線回収が大丈夫なのか?と心配になるが、これだけ読んできても、まだ5巻中2巻目。これから先なにが待っているのか気になって仕方がない。

細部になるが、戦いなどのアクション描写や世界の様相の描写はかなり丁寧で、作者の筆力が窺える。バトルものを書くための教科書にでもなりそうだ。だが、ゲームをやっているわけでもないので、そこまで戦闘シーンに凝らなくてもいいかなあ、という気もした。
強敵と戦うとなると、苦戦を強いられ時間が長くなるのはわかるのだが、ちょっと斜め読みしてしまった。
悪魔と化して戦うため、醜さがつきまとい、RPG的な属性関連の攻撃をいちいち想像するのが苦痛なのもあるかもしれない。

とは言え、壮大なスケールのシナリオを見届けたいという気持ちは読めば読むほど募る。
ただ、「いまいち魅力が無いキャラクターが多い」というのが個人的な感想で、紋切り型で没個性気味な人物が多い。
無感情の状態から、悪魔の力を手にしてから芽生え始めた『感情』を描いているので、そこまで苦痛ではないのだが……。


評価:★★★★☆

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅡ (ハヤカワ文庫JA)
五代ゆう
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まさかの復活!


クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅠ (ハヤカワ文庫JA)
内容(「BOOK」データベースより)
神 に乱る―荒廃の地ジャンクヤードでは、勝利者を楽園へ迎え入れると説く“カルマ教会”の支配の下、6つのトライブがいつ果てるとも知れぬ戦いを続けてい た。しかし、そんなトライブのひとつ“エンブリオン”のサーフらが交戦中、謎の蕾と黒髪の少女セラに遭遇した刹那、世界の掟は根本から覆される。彼らは状 況を探るべく交戦相手の本拠地を訪ねるが、そこで悪魔の力が発動し…神への漸近を描く本格SF大作開幕篇。

   



プレイステーション2のRPG『デジタルデビルサーガ』に、2011年にまさかの小説版が発売。ゲーム版はプレイしたことはあるが、あまりに難解かつ深遠な設定が理解しきれなかったこともあり、購入。あとがきにもあるが、ノベライズではなく原案小説であり、ゲーム版では存在しない展開などもある、ざっと400ページほどが5冊分のボリューム。

1,2巻は煉獄編。3巻は辺土編。4,5巻は楽園編。と、分かれている。

1巻は専門用語のバーゲンセールで始まる。ゲーム版未プレイの人にはイメージに苦しみ、厳しいかもしれないが、だんだん分かってくるはず……。SFものである一方で、青春要素も兼ねている?少し怪しい。
先に述べたように、かなり凝った設定であり、世界観はかなり固い。文章もそれに合わせてなかなか無機質に硬派に書かれている。

内容はBOOKデータベースにもあるが、ジャンクヤードという地で6つのトライブという軍事勢力のようなものが戦い合い、勝利した者が導かれる楽園をめざすという設定。だが、そんな世界にイレギュラーが起きる。といった具合。
そのイレギュラーによって無機質に淡々と行われていた戦争に異変が起きる。
各々が醜い悪魔に変身する能力を手に入れるとともに、耐えがたい飢餓が襲いかかり、仲間だった人間をも喰らいたくなるというイレギュラーが、その地にいる無感情に戦いと勝利を求める人間たちに『感情』が芽生えるといったところか。

その世界の設定、悪魔化というイレギュラーは後の巻で回収される伏線。ただの戦いを描くファンタジーものというわけではない壮大な物語であることは約束したい。

ゲーム未プレイの方には厳しいかもしれないが、設定に惹かれたなら購入を勧めてもいい出来。いろいろと謎が多く、2巻にもすぐ食指が動くはず。
問題はキャラの魅力……かなぁ、と。好みの問題かもしれないが。

シリーズものというわけではないが、5巻もあるのでカテゴライズしておきます。


評価:★★★★☆

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅠ (ハヤカワ文庫JA)
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