神を扱うだけに、神ゲー
メーカーより
この世の命が、蘇る。
美しい大自然を取り戻す─それが神である狼の姿をした主人公「アマテラス」の目的です。人々とふれあい、願いを叶える。自然の中でたくましく生きている動物たちと触れあう。そして、世界を荒廃させている宿敵・ヤマタノオロチを倒すため、鏡"勾玉"剣の三種の神器で妖怪たちと闘う。
神の力である十三種類の『筆しらべ』を使いこなし、広大な世界を存分に冒険しよう。
アマテラスが大地を駆け抜けた後には、邪気によって封じ込められていた生命力が爆発的な勢いで復活し、美しく平和な大自然が足跡として残るでしょう。
和紙や筆といったアナログな暖かみで表現される、美しい情景に心癒される大冒険。
─思うまま筆を走らせてごらんなさい。きっと何かが起こるから─
ゲームレビューは、アマゾンはもちろん様々なレビューサイトがあるので、なかなか筆を走らせる気にならなかったのですが、ネタ切れ打開もかねて、私的感想を述べたい。
まずは世界観。おそらく、このソフトに興味を持った人は、世界観が気に入ったと言う人が多いのではないだろうか。
和風テイストなグラフィックはもちろん、音楽も、物語の舞台も和風。
システムの肝となる、『筆しらべ』はいちいちあの操作はどうやるんだっけ?と思うこともなく、フィーリングで覚えることが出来、ストレスを感じない。
ただ、最初のうちは、思ったように筆を走らせることが出来ず、辛いことがあるかもしれない。要は慣れといえば慣れです。その辺はいずれ思うように使いこなせる、という前向きな姿勢でよいと思います。
アクション性も申し分なく、ストレスとなる部分は全くない。
この筆しらべで、世直しの旅をするわけですが、自然を取り戻し美しい情景に出会う、動物に餌を与え幸福を力に変える、日本伝承でおなじみの様々なキャラクターや敵と出会いクスッと笑う、そのキャラクター達と紡ぐストーリーに感動する。様々なドラマが詰め込まれた、まさに力作。
戦闘、謎解きなどは比較的簡単。だが、決してつまらないわけではない。
筆しらべというシステムの斬新さがそう感じさせるのだろうか。
また、ロード時間にもアイテムを稼げるというミニゲーム付きの親切設計。
プレイ時間は私は30時間強。
やり込み要素も多く、その辺を煮詰める気ならば、もっと時間が掛かるだろうし、クリア後特典などもあるので、楽しみ方は様々。
少しチャラけたかわいらしいノリと、この筆しらべが合うか合わないかでこのゲームをやれるかやれないかが分かれるかなぁと思う。
ただ、日本人の心を擽る意欲作には違いない。
よい評判をそこかしこで耳にするクライマックスでは、私もつい感動して涙を流してしまった。
この歳でゲームで泣くとは情けないと思う傍ら、素晴らしい読み物に出会えた嬉しさがあります。
評価:★★★★★
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