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教科書です。

殺人鬼  ‐‐逆襲篇 (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
伝説の『殺人鬼』、ふたたび。双葉山の惨劇から三年、最初にそれと遭遇したのは休暇中の一家。正義も勇気も家族愛も、ただ血の海に消えゆくのみ。そしてそれは山を降り、麓の街に侵攻するのだ。病院を、平和な家庭を、凄惨な地獄風景に変えていく。殺す、殺す、殺す…ひたすら殺戮を欲する怪物に独り立ち向かうのは、不思議な“能力”を持った少年・真実哉。絶望的な闘いの果てに待ち受ける、驚愕と戦慄の結末とは!?―。





ううむ。『殺人鬼 ‐‐覚醒篇』の続編のようだが、変わらずグロテスク表現の嵐。
気持ち悪くなる、というのは誉め言葉と思うが、あまりに酷い。もはや読みたくなくなる。

ストーリーとしての面白さが感じられないのは今回にも言えること。最後まで読んでも、「はぁそうですか……」としかならない。というよりも、殺人描写のインパクトが強すぎて、おまけ程度にオチを付けられた印象だ。

適当な感想で申し訳ないが、殺人描写の教科書といった位置づけで、それ以上でも以下でもなかった感じ。
逆に言えば、克明な殺人描写は目を背けたくなり、食欲を無くすほどにリアル。物書きを筆頭として、参考にしたい人には良い一冊である。


評価:★★☆☆☆

殺人鬼  ‐‐逆襲篇 (角川文庫)
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-02-25)
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殺人鬼が大量殺人する話だが……!?


殺人鬼  ‐‐覚醒篇 (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉山に集った“TCメンバーズ”の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。―グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ。





話としてはホラー+ミステリーなのだろう。私的に好物の匂いだ。冒頭にはしがきがあり、内容は読者への挑戦めいていた。どういった挑戦なのかは読んでみてからのお楽しみ。と、もったいぶるほど明白な内容でもないのだが。はじめに読んだだけでは意図は測りかねる。

それ以降はいたって普通……というにはアレなスプラッターなホラー。グロテスク表現が苦手は人は読まない方がいい。
残虐な殺人シーンがメインで、引き込まれる。こういう引き込み方は邪道と言う人もいたりするかもしれないが、やはりフィクションにおいての恐ろしい殺人は見せ場であって、作者の筆力も相まって釘付けにされてしまった。

読み終えた感想。
この作品、ほぼすべて残虐な描写である。そして、冒頭に挑戦的に書かれているミステリー要素の謎。これには納得。屁理屈レベルと言われても仕方ないかもしれないが、ミステリー小説はこんなもんじゃないかなあ。伏線もしっかりしている。
ホラーというわけもあり、非科学を受け入れる必要はあるが、ミステリー要素の謎はそれに属していない。

ホラー要素のあるミステリー、というよりはミステリー要素のあるホラー。まぁ、面白かったけれども……。


評価:★★★☆☆

殺人鬼  ‐‐覚醒篇 (角川文庫)
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-08-25)
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長くてもすらっと読める大作ホラー


内容(「BOOK」データベースより)
その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。



クラス内にいる異質な雰囲気をまとった女の子。学校の怪談と割り切るには凝った内容の古くからの言い伝え。
このあたりを主軸に世界に引き込まれる。
what、why、how、whoの疑問詞を前面に置きながら進行するストーリーは、その通り解決していく四部編成。
内容はまさにホラー。

原稿用紙千枚ほどの長さの割にテンポがいいので、さくっと読める。
呪いの過程は展開的には単調かも知れないが、文章内のアクセントもあり、単調さは全く感じない。
冗長さがないと言うべきか。
得体の知れない謎に立ち向かう難しさ、どうにも出来ない歯がゆさ、混乱する一同がダイナミックに描かれており、読者もそれに入り込むことができる。

結末は「なるほど」と唸らされる。しっかりミステリー的伏線とその現象の全容が結びついている。
ジャンルとしてはホラーに属しているため、結末についてはオカルトと折り合いをつける形となるが、よくできている。



オカルト面はともかく、せめて某登場人物の某能力については裏付けが欲しかったかも知れない。
いろいろ解決の難しい設定にしちゃったし、これでOK!って感じがする。
Another(もう一人)が発覚したあとの対処については一層その思いが強い。
あの状況下でそんなにすぐ信じることができるのか、と引っかかったりもする。

値段相応のボリュームと満足感。買って損は無しといった感想。


評価:★★★☆☆

Another
「Another」
 [ハードカバー]
 著者:綾辻 行人
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2009-10-30
 価格:¥ 1,995
 by ええもん屋.com
 
これが館シリーズか!


内容(「BOOK」データベースより)
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。



先に、この作品、新装改訂版が出ています。
私はそれを知らず、初版の方を読みました。どの程度内容に差があるのかは分かりませんが。


クローズドサークルもの好きの私が耳にした、綾辻行人の館シリーズ。これは触れてみるしかないだろうと、手にしてみたわけだが。
なるほど、本格推理って感じでいいなぁ、と。
推理する気で読まない私だが、ちゃんと読者に推理させる書き方が施されているのか、ついついいろいろ考えてしまった。

誰が犯人?というのは、特に推理する気がなくても当然思うのだが、トリック面に関しても、拙い推理能力の自分でも手の届きそうな感触、と十角という怪しげな必ずトリックに絡むだろ、って思う要素があり、どんどんと読み進めていく。


構成面だが、孤島の十角館での連続殺人面と本土での探偵の推理、取材面に分かれている。これはいささか緊張感が薄れるのであまり好きな構成ではないのだが、読み進めていくうちにいろいろと技巧が凝らされていることに気づく。


結末はネタバレ防止のため書きませんが、動機面に関しての記述が少なく、殺人に対しての説得力はあまりないかもしれない。というか、意外性が無い。。。かな。

あの結末が、プロローグとエピローグのつながりにあることに、ネット上で調べるまで気づけなかった自分の不甲斐なさには泣ける。


評価:★★★☆☆


十角館の殺人 (講談社文庫)
「十角館の殺人 (講談社文庫)」
 [文庫]
 著者:綾辻 行人
 出版:講談社
 発売日:2007-10
 価格:¥ 730
 by ええもん屋.com
 
十角館の殺人 (講談社文庫)
「十角館の殺人 (講談社文庫)」
 [文庫]
 著者:綾辻 行人
 出版:講談社
 発売日:1991-09
 価格:¥ 620
 
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