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またやってくれました


神様ゲーム (講談社ノベルス)

内容(「BOOK」データベースより)
芳雄の住む神降市で、猫の殺害事件が連続して発生!芳雄は同級生と探偵団を結成し犯人捜しを始めることに。そんなとき、転校したばかりのクラスメイト鈴木君に「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ」と告げられる。嘘つき?それとも何かのゲーム?数日後、探偵団は、本部と称して使っていた古い屋敷で死体を発見する!猫殺し犯がついに殺人を!?芳雄は「神様」に真実を教えてほしい、と頼むのだが、その答えは!?―。





PSPゲームの『TRICK×LOGIC』から好きになったこの作者、今まで自分が触れた作品は毎度読者を驚かせてやろうという意志が強く見えるものばかり。今回も例に漏れず、やってくれました。

まず、同級生に神様という何でも真実を知っていて教えてくれるという存在がいるという、奇抜な設定から始まる。猫殺しの犯人を教えてくれるというところから、神様という存在を証明する。そこから、猫殺しではなく、人殺し事件が起こったところ、その真相に度肝を抜くというお話。

本作をネタバレせずに感想を書けといわれると、難しい。
ちょっとした不満点もネタバレになるし、面白い!と思った点を書こうとしてもネタバレになってしまう。
上記の通り、度肝を抜かれたということを強調する他ない。

ちょっとネタバレさせてもらうと……

猫殺し事件の話の扱いがちょっと残念ということ。
犯人こそ分かるが、真相は明白には記述されていない。おそらくこうだろう、と思いながら終わる。ただ、東野圭吾氏の『どちらかが彼女を殺した』のように、本格派かつ難易度が高いというほどのものではない。読後はモヤモヤするが、読者側なりに冷静に考えて「あぁそういうこと!」と思わせる作品だ。

読後に、いろいろ考えてみると、『神様ゲーム』というタイトルは読者に対する挑戦のような感じもする点で、何ともミステリーな作品。
こういう癖の強さは好きだが、個人的にボリュームと値段を見比べて不満がある。


評価:★★★☆☆

神様ゲーム (講談社ノベルス)
麻耶 雄嵩
講談社
売り上げランキング: 70311
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可愛かったので、つい……



内容(「BOOK」データベースより)
古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。









買ってしまいました。
昨年の『このミステリーがすごい!』でも高評価を獲得していたという点も強い。
隻眼の少女。ううむ、実に胡散臭いファンタスティックな名探偵だ。
表紙の美少女モデルの采配は、グッジョブ! と言いたい。

非常に分厚い本で、小さめの文字。これは、値段相応のなかなかのボリュームだ。と読み始める。
いきなり、隻眼の少女にまつわる家系の話やら、活躍の話に始まり、取っ付きから設定の説明かと思うのもつかの間、すぐに事件が起き、物語に引き込まれる。
伝承と因習渦巻く寒村での一件は、金田一を彷彿とさせる探偵小説の王道と思われる。登場人物が多く、物語を把握できるかどうか不安だったが、本格的に推理しながら読んでいくつもりもないので、楽しむ分には何の問題もなかった。

しかし、そんな探偵小説の王道かと思われた本書。第一部『一九八五年・冬』と第二部『二〇〇三年・冬』に分かれているのだが、第一部はごくごく普通の探偵小説。第二部に入ると、「お? どうなるの?」という展開を見せる

そして、結末は素晴らしい。「そういうことか!」と思わせる展開。意外性、整合性を納得させる結末で、「普通の探偵小説だな」という気分のまま終わらせてくれない良い小説だ。

だが、意外性、整合性は納得できても、妥当性で納得できるかは別問題。
「なんでそんなことするの?」という思いは少なからずあるので、そこが欠点か。

伝承と因習あふれる村での典型的な連続殺人事件の裏にはいったい何があるのか。この小説は一見の価値ありだ。


なにより、表紙のイメージモデルの女の子がいいっすね。ドラマ化の際には是非(笑)



評価:★★★★☆

隻眼の少女
「隻眼の少女」
 [単行本]
 著者:麻耶 雄嵩
 出版:文藝春秋
 発売日:2010-09
 価格:¥ 1,995
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