忍者ブログ
本、音楽、ゲームなどの書評、感想をネタバレしない程度に書いていきます。詳しくは『このブログについて』をご覧下さい。 貴方のインドアライフに役立てば幸いです。
プロフィール
HN:
エリシオ
性別:
男性
自己紹介:
読書とゲームと投資に明け暮れる、インドア特化型なしがない社会人
カテゴリー
リンク集
当ブログは、リンクフリーです。 相互リンク大歓迎です。 相互リンクを希望の際は helissio5963(アットマーク)gmail.com まで。アットマークは手動入力してくださいな。
ランキング
気に入ったらPlease Click!
人気ブログランキングへ
最新CM
[08/16 エリシオ]
[08/13 古宮昇]
[08/01 エリシオ]
[08/01 秋津学]
[11/22 エリシオ]
最新TB
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

子育てってつらいよね……


子どもの脳によくないこと (PHPサイエンス・ワールド新書)
内容(「BOOK」データベースより)
赤ちゃんの脳科学の研究者であり、日本赤ちゃん学会の理事長も務める著者の本分は小児科医。現場での数十年の経験と最新の学説から、子どもの脳によくないこと、やっても無意味なことをわかりやすく伝授。触覚による認識を邪魔すること、早期教育、父親の影響…。わずかな注意点、正しい知識を知れば、子育てはぐんと楽になる。さらに望ましい子育てとして、「自分で考える子」に育てるためのヒントも掲載。




この本を読んで楽になってください、といった感じの内容
かなぁ、と。

子育てと全く縁のない私だが、大学時代教育学に触れていたこともあり、また甥が生まれたこともあって、少し勉強してみようという現状。
それにしても、子どもというのは恐ろしい。私たち大人のやっていることをいつも見ていて、それを自分のものとして取り入れようとしている。気づかないうちに誰かのやっていたことを真似したりするようになる。
そんな子どもの育て方について赤ちゃんの脳科学に詳しい著者の高説を拝聴しようと思った次第だ。子育ての悩みをたくさん聞いてきた著者の言葉はとても為になると思われる。

章立ては以下の通り。

●第1章『妊娠中・授乳期の子育て』
母体が胎児に与える影響などを風説や持論を交えて研究内容を論述している章。『お腹の中にいるからと言って、母親と胎児は一心同体ではない』という発想を始め、赤ちゃんの触覚に関する内容は言われてみれば納得できる、とても勉強になる点だった。
また、全体的に、妊娠中・授乳期の母親に対するケア・アドバイスが主となっている。

●第2章『幼児期の子育て』

ここでは、赤ちゃん・幼児期の子どもとの付き合い方と教育のあり方について述べている。具体的には、おもちゃの扱い方やテレビ等を見させることの教育的な影響、抱っこのしかた、食育、睡眠リズムなど多岐にわたるボリュームもあり、本書のメインとなる部分だろう。母子家庭や暴力や虐待といったケースにも触れており、子どもの育て方や成長への影響について考察している。

●第3章『しつけ、学習に関する注意点』
ここでは、しつけや学習させることについての注意点を述べている。脳神経に関連する専門性に富んだ学術的解説も交えながら展開している。

●第4章『望ましい子育て』
最後に、著者からの子育てのアドバイスをまとめている。『先回りや後追いをしないこと』という点は、自分としてはとてもやってしまいそうなことなので、今後機会があれば肝に銘じたいものです。


全体的に、数ある育児書などで取り上げられる子育て論に科学的根拠がないものを挙げ、「育児とはこういうもの」と断定せず「人それぞれ」「子どもによってまちまち」といった具合の無難な教授。要点としては『子どもを観察する』といった部分に重きを置いており、『これはやっちゃ駄目』といった事柄は数点しか指摘していない。
結局、その数点が本書のタイトル『子どもの脳によくないこと』になるのだろう。
他には、子育ての苦労に対するアドバイスや子育ての楽しみ方、母親や父親のあり方といった成分が強い本だった。
肩肘張って、忠実に育児本を実践しようとしている親、子育ての方法に悩みストレスの溜まっている親に良い処方箋になりそうである。


評価:★★★★☆


子どもの脳によくないこと (PHPサイエンス・ワールド新書)
「子どもの脳によくないこと (PHPサイエンス・ワールド新書)」
 [新書]
 著者:小西 行郎
 出版:PHP研究所
 発売日:2011-03-19
 価格:¥ 840
 
 
PR
見ろよ、人間のツラをした化け物だ


内容(「BOOK」データベースより)
こんなバカ親見たことない!?全て実話!?ウソみたいなホントの話119ジョーク収録。



といった、ライトノベルよろしくな台詞が似合う内容。

モンスターペアレントの本当にあったひどい訴え集なようだが、著者なりのモンスターペアレントの生まれた原因や背景などの考察もある。ただ、著者なりの意見という程度だろうが。

重箱の隅を突くようだが、『うっとおしい』『的を得る』といった誤った日本語を上梓しているあたり、少し心配になる。
章立ては以下の通り。

●第一章『怒り、脅し、要求する―「クレーマー型」のモンスターたち』
●第二章『モンスター誕生史―すべてはバブル崩壊から始まった』
●第三章『ウチの子こそが主人公―「我が子No.1型」モンスター』
●第四章『すべてお任せ―「学校依存型」モンスター』
●第五章『自分とこどもがよければ後はどうでもかまわない―エゴの道を突き進む「KMY型」モンスター』
●第六章『母親の影響を受けて暴走するモンスター・チャイルド』
●第七章『職員室を闊歩するモンスター・ティーチャーたち』



モンスターペアレントの暴挙によって、若い女性教師が自殺してしまった事件は記憶に新しいが、「実際に本当にこんなひどい親がいるのか!? ネタじゃないの?」といった疑問が出るくらいのケースが本書には山ほど書かれている。だからこそ、実例と書くところをジョークと銘打っているのだろう。

第六章・第七章では、親以外のモンスター的な部分を取り上げているのだが、この部分は少し弱めな印象で、別に普通にどこでもあり得るような気がしてしまう。おそらく、モンスターペアレントが強烈すぎるのだ。

モンスターペアレントがどんなことをどんな気持ちで言っているのか、少し気になって買ってみたはいいけれど、結果的には本当にモンスターであって、事例の大半が理解の到底及ばない頭であることがわかった。ただ言えることは、自己中心的で常識が著しく欠如しているということだろう。果たして、それらの親と育てられる側のこどもに、まともな人生を歩めるのか心配で仕方がない。いや、心配する気にもならない。勝手にしてほしい。

ただただ、教師の苦悩が伝わる内容が書き連ねられている本であり、それに対しての対処法の記述は少なめ。というか、対処できない、と書かれている。無理もない。
そういった点では、取り留めのない救いのない内容だ。


評価:★★☆☆☆

モンスター・ペアレントのありえないジョーク集―現役教師が語る
「モンスター・ペアレントのありえないジョーク集―現役教師が語る」
 [単行本]
 著者:上田 小次郎
 出版:CCRE
 発売日:2008-11
 価格:¥ 1,260
 by ええもん屋.com
 
子どもと大人とその中間


内容(「BOOK」データベースより)
「依存」と「過剰な甘え」の裏返しが暴力に!普通のよい子が荒れていく。なにが不満なのか?どうしてほしいのか?暴力に隠された子どもの心理を徹底図解。



タイトルの通り、親に暴力をふるう子どもの心がわかる本。
本書を含む『こころライブラリーイラスト版』は、イラストと図やチャートを巧みに駆使した作りとなっている。ページ構成が多様なのでいろいろ目移りしてしまうが、活字より図として理解をし、吸収しやすさはぴかいちかと思う。

さて、子どもが反抗期を迎えると、親としても混乱してしまいうまく対処したいところではあるが、それが感情を逆撫でしてしまう結果になったりする、という難しい時期。暴力をふるう程ではなくとも、この時期は親としても育児・教育が正しかったか自問自答したりするものではないだろうか。
これは、その一助となりうる本である。

章構成は以下の通り。


●第一章『「症状」の裏にある意味を考える』
ケース①『「自慢の息子」に暴力をふるわれた』、ケース②『娘が援助交際をしているらしいが』を元に、こういった行動の背景には何があるのか、子どもの本心、無意識下の感情を解説する。

●第二章『暴力はどこから生み出されてきたか』
ケース③『子どもひとりに注がれてきた12の親の目』を元に、親の教育に対する姿勢の見直しになる章。よい子であることに何の問題があるのか。子どもの育つ環境とそのウラ側に潜む心の変化といったことが書かれている。

●第三章『心に嵐が吹き荒れるとき』
ケース④『僕はいったい何者なんだろう』を元に、思春期に抱えがちな悩み、つまり、生死に関する哲学的なものから、親の人生を見ることで感じる価値観や人生設計などを確認し、いろいろと荒れやすい思春期の子どもの心の構造を知ることが出来る。

●第四章『自己の確立が思春期の課題』

ケース⑤『親といっしょのところを友人にみられたくない』を元に、自我の確立が人生においていかに重要かを説く。親があまりに大事に育てすぎ、遊び道具や社会勉強の取捨選択までして、親の敷かれたレールを走らせることの危険性を知ることができる。また、エリクソンの発達段階、など専門的な分野も印象的だ。

●第五章『親が変われば子どもも変わる』
ケース⑥『家庭内暴力を長期化させる親の対応とは』を元に、親がこれまで述べてきたような子どもに対して、どう接したらよいか書いている。

私は実際に子育てをしているわけではないので、実践的かどうかは判断しかねるが、思春期の頃の心の動きを学ぶには良い本であり、親と子どものあるべき関係を確認するのにいい本だなぁ、という感想だ。



評価:★★★☆☆

親に暴力をふるう子どもの心がわかる本 (こころライブラリー イラスト版)
「親に暴力をふるう子どもの心がわかる本 (こころライブラリー イラスト版)」
 [単行本(ソフトカバー)]
 出版:講談社
 発売日:2008-02-26
 価格:¥ 1,365
 by ええもん屋.com
 
Copyright © めざせインドアマスター All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]