誰かに話したくなるのかもしれない程度
内容(「BOOK」データベースより)
普段、とくに意識することなく行なっているクセやしぐさ。実は、本当の気持ちはそこに隠されているのです。サインを見逃さず注意深く観察することで、相手が何を考え、あなたのことをどう思っているのかがわかります。本書では、幼少期・恋愛・ビジネスの3分野で、無意識の裏側に隠された心理やその活用法を、すべての項目にイラストを交えて解説します。読めば必ず誰かに話したくなるはずです。
本書は上記にもある通り、幼少期・恋愛・ビジネスの三つの構成で成り立っている。
幼少期では、『こうすると言うことを聞かせやすい』といった教育心理学的なものがあったり、『こういった成長過程を踏んだ子どもが露出狂、摂食障害などになりやすい』といった発達心理学のようなものが書かれていて、育児関連に特化した内容。
読み手は母親に絞っているように書かれている。
いや、恋愛やビジネスにおいても、女性向けに書かれており、男性の場合は、と書かれてはいるのだが、どこかわからない部分はある。また、実験結果なども日本人向けなのかどうかは甚だ疑問で、鵜呑みにするには注意が必要。それに、『~な場合は、注意しよう。相手がこう思っているのだ』といった煽動的な書き方が多いので、尚更だ。
心理学者の実験など、裏付けのある心理現象を扱った内容も多い反面、『ある調査では……』『……という説がある』というあまり信頼の置けない表記もある。
とネガティブな記述をしたが、楽しく読める内容で、著名な心理学者の監修もあり信憑性もある。
こういった本を読んできた私的には、読んでいて新鮮味のある内容ではなかった。
心理学系統に手を出していない人に勧めることはできるが、他の書籍の方がいいかもしれない。
評価:★★☆☆☆
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