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サクッと読める密室4つ。


鍵のかかった部屋
内容紹介
防犯コンサルタント(本職は泥棒?)・榎本と弁護士・純子のコンビが、4つの超絶密室トリックに挑む。表題作ほか「佇む男」「歪んだ箱」「密室劇場」を収録。防犯探偵・榎本シリーズ、待望の最新刊登場!






『狐火の家』
の時と同じようなキャッチだけど、サクッと読める密室トリックの短編4編です。
『硝子のハンマー』『狐火の家』でおなじみの防犯コンサルタント(元泥棒?)と弁護士のコンビシリーズ。元泥棒ならではの得意分野である密室トリックを崩す様は、ただの探偵とは違ってなかなか面白い。ライトな感じで読める一方で、解錠関連の専門的知識は読んでいて、ピッキングに興味がわきそうなくらいのいい意味での悪影響っぷり。
本書では短編が4つ収録されている。

●『佇む男』
帯には『別解潰しの密室』とある。犯人は分かっているんだ。しかし密室が解けない。この密室のからくりをどう見破るのか、至ってスタンダードにして究極系といえる手軽に読める密室殺人もの
これ系のトリックの作品を読んだこともあるだけにトリックは何となく読めてしまったが、面白かったのはラストの犯人の言い逃れ。よくある言い逃れだが、犯行は自明の理という他ない(笑)

●『鍵のかかった部屋』
短編の割にストーリーですでに惹きつけられてしまった。登場人物の関係が物悲しかったり、クスッと面白かったり。そしてまた、図解雑学シリーズで『ピッキング』なんて出ないかなとか思うような図説のサムターン回しなどが掲載されていて、読んでいて吹き出しそうになった。
なかなか凝ったトリックではあったが、「警察さん仕事してください・・・・・・」という思いが強い。

●『歪んだ箱』

倒叙推理小説の構成。と言っても、本書の短編はどれも犯人がわかっているようなもの(犯人じゃなく密室に焦点が当たっているもの)なので、これといった代わり映えはないかと思ったが、防犯コンサルタント榎本のただ者じゃないオーラを犯人側の視点から拝めるというのはなかなか面白かった。トリックは何とも言えないなぁ。とりあえず犯人さんお疲れ様です。

●『密室劇場』
完全なコミカル路線の推理もの。一応、上記3つの短編と違い、犯人を当てようという姿勢はある。だがまぁ、読者が推理するほどの材料はないので、サラッと読んでいって密室トリックを楽しむもの。
しかし、わざと外して寒さを表現しているところがそのまま外している感じがして個人的には面白くなかった。


総観としては、『密室劇場』以外は面白かったという感じ。しかし、値段云々を考慮するとサッパリしすぎていたかなぁ、と。それだけサラッと読める読みやすさに特化した短編集と言うべきなのだが、ボリューム不足感がする。
個人的にはキャラクターに魅力を感じていることもあり、このシリーズは好きなので、そろそろ劇的な長編をお願いしたい。


評価:★★★☆☆

鍵のかかった部屋
「鍵のかかった部屋」
 [単行本]
 著者:貴志 祐介
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2011-07-26
 価格:¥ 1,680
 
 
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