ついにクライマックス!
内容(「BOOK」データベースより)
「『太陽の塔』を鑑定してください!」万能鑑定士Qに前代未聞の依頼が持ちこまれた。クライアントを追って大阪・吹田署の警部補が店に飛びこみ、牛込署の葉山も姿を現す。解明の急がれる重大な謎―『太陽の塔』に秘密の抜け穴は存在するのか。万博公園に赴いた凛田莉子を待っていたのは、正体不明の人物による鑑定能力への挑戦だった。知性のシンデレラ・ストーリー、いまここにクライマックスを迎える。Qの事件簿シリーズ第12弾。
『万能鑑定士Qの事件簿』の最終巻。続編の『万能鑑定士Qの推理劇』もすでに発売されているのだが、ようやく読了。
それもこれも、オリジナリティあるシナリオとたびたび勉強になる知性の披露宴のような作品であるおかげだ。
さて、そのクライマックスにあたる当巻だが、
個人的には微妙だった。
大規模な鑑定と一筋縄ではないかない事件、伏線と整合性もしっかりしていて、過去に登場した某人物の協力を得たりと、最終巻らしい文句のない出来なのだが、なんとも
お粗末なトリックに拍子抜けしてしまった。
おまけと言わんばかりに、最後に本筋とは関係のない事件が起こり、その犯人を読者に推理させるという構成。正直わからない。
表紙から察するに結婚してハッピーエンド!てことになっているのかは、読んでみてのお楽しみ。
評価:★★★☆☆
松岡 圭祐
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-10-25)
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