莉子ちゃんはかわいいなぁ!
内容(「BOOK」データベースより)
わずか5年で京都随一の有名スポットになった音隠寺。そこは、あらゆる願いがかなう儀式で知られていた。京都に赴いた凛田莉子は、住職・水無施瞬によるトリックをほぼ見抜くが、決定的証拠を握れずにいた。止められない瞬は、次の話題づくりに安倍晴明の式盤を狙う。所在不明の式盤を密かに探し、盗むつもりだ。「国宝」にたどりつくのは莉子か瞬か?かつてない敵を相手に、究極の頭脳戦が始まる。書き下ろし「Qシリーズ」第11弾。
表紙絵的にも。
それはさておき、
借金まみれの寂れた状態からわずか五年で京都の人気スポットと化した寺の住職、キレるアタマを使い、なんでも願いが叶うという儀式にはどんなトリックがあるのか。といったストーリー。
例のごとく、万能鑑定士こと莉子の観察眼、知識量をふんだんに盛り込んだストーリーなのだが、特筆すべき点は……ついにデレた!
ま、どうでもいいところかなぁと思うんで、ネタバレしたわけだが、小笠原と莉子の二人の今後にも注目したい。
道中はアタマのキレる相手に苦戦こそしないが、あと一歩及ばない歯がゆさがあり、面白かったのだが、終盤になって某謎解きあたりから少し置いてけぼりというか、どうでもいい気分になってしまった。
身勝手な感想ではあるが、そこまで技巧を凝らしても読者としてはついていけない気持ちが勝った。
評価:★★★☆☆
松岡 圭祐
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