何かいろいろ小難しい
内容(「BOOK」データベースより)
学園都市の新学期初日。それは、上条当麻が通う学校に“謎の転校生”が現れた日で、インデックスにはじめて「ともだち」ができた日で、御坂美琴がインデックスと初対面した日で、二人に板挟みになった上条があいかわらず不幸だった日で、その一部始終を傍観していた白井黒子が上条に嫉妬した日で…そして、学園都市にとある魔術師が襲来した日だった!“謎の転校生”、「ともだち」、とある魔術師。特別警戒宣言下の学園都市で科学と魔術が交差するとき、上条当麻の物語は始まる―。
今更だけど。
ライトノベルに久しぶりに帰ってきたら、読みづらさを痛感してしまう。
表現がくどいというか、一つの事実を説明するのに、最初の文章だけでわかるところを無駄に過剰説明するところもあったり。
この著者の作品だけにそうなのかもしれないけれど。
さて、内容。
読んでいくうちに広がる世界観と、意外な展開はシリーズの中でもなかなか良かったと思う。
戦闘に関しても、今まで活躍の無かったインデックスが前に出たり、と変化球を見せてきた。
シリーズ全体の話の進みも、科学側と魔術側のスタンスを明かしていて、今巻以降でどうなるのか気になるところ。
しかしなんだろう。設定の理解を求められるのがなかなか読んでいて苦しかった。
そう思ってしまった時点で、このシリーズを手放すときかもしれない。
とは言え、このいろいろ入り組んだ設定も、一巻や二巻の頃に心配していた矛盾点を徐々に解消しつつある気がする。端から見て広げすぎに思える風呂敷をたたむ自信がありそうだ。
きっと面白いと思う人には十分面白い作品。
評価:★★☆☆☆
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