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推理ものの映画を描いた小説


探偵映画 (文春文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
新作の撮影中に謎の失踪を遂げた鬼才の映画監督・大柳登志蔵。すでにラッシュは完成、予告編も流れているが、実はこの時点で作品の結末を知るのは監督のみ。残されたスタッフは、撮影済みのシーンからスクリーン上の「犯人」を推理しようとするが…。『探偵映画』というタイトルの映画をめぐる本格推理小説。





映画監督以外、真犯人を知らされていない『探偵映画』という映画の撮影。
初めは、スタッフ達の推理もの映画論議で花が咲くので、映画に詳しくない人はかなり蚊帳の外。この会話にトリックのヒントが隠されていたら嫌だなあ、と思いながらも、ついていけない勢の私は精読せずにざっと読んでいった。

内容はというと、監督しか知り得ないその真犯人を知らされていない状況で、監督が失踪してしまう。期限などの条件もあり、残ったスタッフだけで映画を完成させなくてはならなくなった、というもの。
スタッフ皆で、これまで撮影した内容を踏まえ、意外性や整合性のある真犯人と動機や手口、なにより映画として面白いはずのシナリオを熟考し模索する、一風変わった推理もの
読者もこの推理に参加し、スタッフ達の意見を聞きながら楽しむという形。

この結末は、もはや感想すら書きがたい。そりゃ驚きの結末。当たり前だ。こんな斬新な内容なんだから、結末だって斬新。しかし、「面白い!」とか「なるほど!」とは思わなかった。
調べてみると、こういった構成の作品に前例はあるようだが、未読な私にとってはなかなかなオンリーワン推理小説じゃないかと思う。この斬新さを体験したい方は是非。

とりあえず、欠点は、真相の斬新さを除いた全体的な面白さが微妙な感触であること。好きな映画論議がくどすぎてテンポが悪いこと。
この欠点が大きすぎていただけない


評価:★★☆☆☆


探偵映画 (文春文庫)
「探偵映画 (文春文庫)」
 [文庫]
 著者:我孫子 武丸
 出版:文藝春秋
 発売日:2009-12-04
 価格:¥ 660
 
 
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資産運用を間違わないために


サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
内容(「BOOK」データベースより)
少子高齢化、増税、低賃金、食糧価格の高騰…。国家破産の危機を迎える日本で資産防衛のためにあなたは何をするべきか?サブプライムに影響されなかったFPが教える世界恐慌でも負けない投資法。






2005年の時点で、サブプライム問題を予測していた著者の考える今後の資産運用。まさに今の私たちに求められている議題じゃないかと思い、購入。リーマンショック後に、FXに手を出し、株をかじろうとしている自分にはピッタリの本かもしれない。
実際、現在、『はじめに』にあるように原油高、金高が進行中。この流れまで想定済みの著者の理論は是非聞くしかない。

そして、現在、感想を執っている間にちょうどS&Pから日本国債の格下げが発表された。これはタイムリーと言うべきか。少し古い本(2008年出版)ではあるが、きっと私たちが取るべき資産運用についてのヒントが書かれているはずだ。


●序章『破綻寸前の日本の現状』
少子高齢化、デフレスパイラルを挙げ、今後の日本がどれほど絶望的かを説き、日本の金融教育の遅れっぷりを指摘しつつ、投資を行う重要性を主張している。と、一文で要約してしまったが、まさにその通り。投資に興味のある人間からすれば、これを読んだだけで、勉強して頑張るぞという気になれる

●第1章『資産運用の基本①~リスクのコントロール方法を身につける~』
ここでは、一般的な資産運用のリスクマネジメントから始まり、一般的に信頼されている金融工学や、投資で安全と言われ続けた国際分散投資の分析を行い、その致命的弱点を指摘。これを読んでいたら、これからのリスクのコントロールは変わってくることが容易に想像できた。安易にアクティブ型投資信託に走った自分の資産運用は見切り発車だったと後悔した章でもある。

●第2章『資産運用の基本②~世界経済と相場のトレンドの掴み方を身につける~』
現在(発行された2008年)、世界経済に起こっていること、日本経済の分析の仕方と予測、を挙げ、読者に相場のトレンドを掴む能力を教授しようという章。その中で、どういった資産運用がリスクが低く、それなりのリターンが見込めるかというのを著者なりに提案している。こうやって考えると、投資信託のようなプロに任せるのも他人任せでいいならアリだが、自分でやった方が理に適いそうな部分はありそうだ。あくまで自分で情報収集や取引を行う気力があれば、だが。

●第3章『外貨預金で資産を守る』
ここでは、そんな状況下で著者がオススメする資産運用の一つ、外貨預金の利点と起こりうるリスクを提示し、オススメの銀行を紹介。しかしまぁ、2008年の時点で、歴史的円高は起こらない、と豪語しているわりに現在のドル円の状況は……。まぁ、長期的に見れば円安なのかもしれないが、まだまだ下値を警戒する段階だけに、説得力が無い。この円高を著者は予測していたのだろうか。さすがにユーロ危機までは想定していなかったらしく、むしろ安定感を誉めている。とは言え、高金利の豪ドルなどではたしかに問題は無さそうだったし、長期スパンではまだまだ著者の言うとおりかも知れない(ユーロはわからないが)。
また、そういった相場分析に重要な経済指標なども挙げており、読者が自分で判断しやすいような配慮がなされている
また、外貨MMFと外貨預金との違いを提唱しているが、外貨MMFでもそれなりに現状では魅力的な部分もあり、こちらでも悪くは無さそうだ
その反面、著者はFXを批判している。FX歴2年の私としては、少し偏った意見だな、という印象。著者の言うハイレバレッジ取引は、たしかにバクチだが、今やレバレッジ規制もあり、過去のものとなりつつあるし、それにレバレッジ1で行えば、外貨預金並かそれ以上の期待値を弾きだせると確信している。手数料(スプレッド)も、今ではかなり縮小されているので、ここは私としてはFX取引を養護したい。ただ、たしかに「レバレッジって何?」と無知のままやることは破産の元だが。

●第4章『「株式投資」で資産を増やす』
こちらは、もうひとつのオススメ資産運用、株式投資についての解説をしている。株式投資は始めたばかりなので、著者の意見には頭が下がるばかりだ。この状況下で、我々が行うべき株式投資を示しているのだが、やはりリスクを最小限にして、将来の見込める投資法だ、と感心せざるを得ない
ただ、株の投資は景気が世界的に拡大期に入らなければならないという前提があるこの見極め方についても説明をしているので、是非ご一読あれ。

●おわりに『日本経済が生き残る道~お金に支配されない人生をおくるために~』
最後に、ここまで記したとおり絶望的な日本の将来を凌ぐために、日本経済はどうあるべきかについて著者なりに意見を記している。こうやって考えてみると、現与党の子ども手当や法人税減税消費税増税などは、結果が伴うかはともかく、目的は理に適っているし、著者としても「よしよし」という感じなのだろうか。
そして、最後の最後に『健康→仕事→お金』という優先順位を付けることが幸せな人生を送るコツ、と言っているのだが、これに関しては私も肝に銘じねばならない。


大方、章ごとに感想を書ききってしまったが、読後は非常に経済面の知識が豊富になって、頭がよくなった気分だ。これからの資産運用がどうあるべきか、そして日本の将来をよくするための方法論まで導いてくれる著者の経済論。投資経験者にとってこれほど励みになる本はそうそう無いのではないだろうか。
資産運用の方向性の提示という点では、本書は完璧に近いのではないだろうか。単にアレは駄目、これはいい、というだけでなく、論拠もしっかりしている。ただ、それで儲けることができたり、それに完全に同意できるかは別。まぁ、その辺は十人十色なので当たり前なわけで。
それに、10年後というロングスパンで考えるには、素人の個人的な主観よりも実績あるFPのアドバイスの方が分析力に長けているはずである。


評価:★★★★☆

サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
「サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:中原 圭介
 出版:フォレスト出版
 発売日:2008-07-18
 価格:¥ 1,575

 
 
面白くはないけど、よくわかった。


株価とニュースの関係が面白いほどわかる本
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、「今日のニュース」や「いま社会で起こっていること」がどのように株価に影響するのかをまとめています。経済のしくみを理解したい方、株式投資の入口に立とうとしている、または立ったばかりという方に、経済・社会現象と、株価の動向がどう結びついているのかを、ぜひ、知っていただきたいと思います。






風が吹けば桶屋が儲かる、なんて言葉があるけれど、その原理について理解できていなかったりするものだ。こういった世の中の仕組みとして、ニュースと株価の関係が挙げられる。どんなニュースがどんな株にどう影響するのか、という興味から、本書を取ってみた。

章立ては以下の通り。

●第1章『株価とニュースのおさえるべき基本を知る』

章題のように、非常に基本的なことを図説付きで説明している章。この本を読みたい人はたいてい想定済みの内容だと思う。ここで基本をおさえることで読者の意識と現実とのブレを無くす章と言ったらよいかもしれない。

●第2章『株価とニュースの関係を知る』
投資家の動きで株が左右するという大原則について触れた後、景気や金利、政策、経済指標、税金、戦争、自然災害といったニュースから株価との関係を示す章。分かった気になっていても、実は分かっていない事柄もそこそこあった。たとえば、円安になると、輸出企業は一般的に株高になるが、逆に株安にもなる原因について、など。一般的にどういう動きをするか、その例外はどうなるか、といった事を書いている。

●第3章『時事ニュースに影響を受ける株とは?』
M&Aや、トレンドの品、オリンピック、プロ野球、など時事的な事柄が影響する株の一例を提示


あとがきにもあるが、本書に書かれている内容は、すべて「~のニュースがあったから、どの株が上がる」と決めつけることは危険なことだ、と認識しなければならない。あくまで、一般的な動きとして頭に入れておくくらいである。それに、よいニュースがあったとしても、それを超える悪い噂が投資家に流れているのであれば、その株は下がるわけである。はたまた、手に入れた情報はすでに織り込み済みであることなどしょっちゅうかも知れない。

とりあえず、本書はニュースなどで入手した情報を株の値動きに汲み取ることになった時には、参考程度としてありがたいが、個人投資家としては情報戦で勝てることはまず無さそうな印象なので、ポジションを取るときよりも決済のタイミングに活かせるのかな、といった印象

考え方の勉強にはなるのだが、目から鱗が落ちるようなことがあるわけでもなく、あくまで投資家のファンダメンタル分析の一助となる最低限の知識が書かれているかな、という感想で、なんとなく物足りなさが残った。


評価:★★☆☆☆

株価とニュースの関係が面白いほどわかる本
「株価とニュースの関係が面白いほどわかる本」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:石原 敬子
 出版:中経出版
 発売日:2009-02-28
 価格:¥ 1,470
 

 
疾走感あふれる失踪


失踪トロピカル (徳間文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
迷子の親探しにいったまま、奈美が戻ってこない―誘拐か?旅行先で国分は青ざめた。空港や観光街で撮ったビデオに映る、奈美に視線を這わす男。予感は確信に変わった!国分は奈美の兄マモル、探偵の蓮見と手分けして探し始めた。事件の糸口を掴んだ蓮見は二人に連絡を取ろうとするが…。蓮見の行方、マモルの決意、国分に迫る影、奈美の生死は?息つく間もないシーンの連続。





なんちゃって。

『ノンストップジェットコースター・スリラー』とあるように、止まらないドキドキのサスペンスに仕上がっている本作
タイの町並みや文化をよく表現していて、その良いところ悪いところの特徴を活かす舞台設定はなかなか惹きつけられる。なかでも、問題となるのは主に裏社会方面。
バンコクのバの字も知らない私には、「こんな危険なことが都市伝説とは言え囁かれているというのか?」という恐怖が植え付けられる。(まぁ、タイに限った事じゃないが)

主人公やその知り合いたちは、誘拐された恋人の奈美を探しているうちに、この危険な社会の闇に飛び込まざるを得なくなったというストレートな展開だが、これがまた面白い。
前作『死亡フラグが立ちました!』もそうだが、ハードボイルドで都市伝説的な風味を混ぜるサスペンスが著者の好みなのかもしれない。前作のコミカルな感じを一切排除し、グロテスクな描写も遠慮無く使う緊張感あふれる作りは、「こんな感じの小説も書きたかったんだぜ」という著者のアピールを感じる。

話はスリリングではあるが、だいたい予想できてしまい、残念……と書こうとしたが、案外そうでもない。終盤の展開は少し斜め上を行っていて、真正直に誘拐問題を解決して終わるだけではない様子になる。その工夫は賞賛したい。こうでなければ、スリリングな展開も予測可能なマンネリになって、スリルを感じなくなるというものだ。

だが、ノンストップジェットコースター・スリラーの売り文句こそ裏切らないが、なんというかスッキリさっぱりしない終わり方だなあ、と。著者はきっとこういう余韻を残した終わり方が好きなのだろうが、もう少し綺麗に締めくくっても欲しかったりする。
読者にとって想像を駆り立てられる終わらせ方にしたようだが、結局「こういうことなんだな」と思うしかないんじゃないかなあ。私の想像力が欠如しているのかもしれないが、1パターンしか考えられない。
そんなこともあって、結末部(第十章)は、この視点よりも、純粋に第九章と同じ視点で含ませずに進めた方が私は好きだったかな、なんて。それに、この展開だと「無理だからやめとけ」ってなりますし(笑

とまぁ、読んでない方にはさっぱりな感想を晒しましたが、
ハラハラドキドキするわりにカタルシスに乏しいスッキリしなさがあった、というのが総観。

生意気言わせてもらいましたが、面白かったのは確かです。
グロテスクが苦手な方は読まない方がよさそう


評価:★★★☆☆


失踪トロピカル (徳間文庫)
「失踪トロピカル (徳間文庫)」
 [文庫]
 著者:七尾 与史
 出版:徳間書店
 発売日:2011-02-04
 価格:¥ 600
 

 
経済の力を楽しく磨く知育ソフト


日本経済新聞社監修 知らないままでは損をする「モノやお金のしくみ」DS
  メーカーより
世の中のモノやお金のしくみを知る。

世の中の経済のしくみを知ることで、知らず知らずに損をしていたことに気づいたり、経済感覚が深まることで家庭経済に豊かさがもたらされたり。
ゲームを楽しみながら誰もがカンタンに「経済」に関する知力や感覚への理解を深めることができます。
※本作の問題は、すべて日本経済新聞社作成のものです。

「モノやお金のしくみ」を気軽に理解する。
・知力で解く
音声によるニュースの聞き取り問題や、新聞の見出しを読み解く問題を収録。経済ニュースがより身近になります。
・感覚で解く
意外と知らないモノの値段や、ニュースで見かける桁が大きすぎて分からない数字の感覚が自然と身に付きます。

昇進試験とショップ
問題を解いて好成績を収めると、ゲーム内で使えるお金が貯まります。過去問題のおさらいをする「昇進試験」を受けられたり、「ショップ」でちょっとしたお楽しみツールを買うことができます。

日経TEST DS版
「日経TEST DS版」は『日経TEST』を簡易化したお試し版を受けることができるモードです。試験本番さながらの緊張感で、自分の実力を試すことができます。




2009年8月27日に発売した本ソフト。かの有名な日経新聞社が監修でモノやお金のしくみを教えてくれる知育ソフトだ。

基本的に、様々なジャンルから問題を解いて経済知識を育むものだが、ゲーム内マネーをもらったり、それでショップでお買い物をしたり、ミニゲームがあったり、プレイヤーがつとめる会社内で社長を目指したり、とサブ的要素もある

例えば、私が先ほどやった問題で目から鱗が落ちたのは、『ミツバチの減少問題』。(当時のニュースを聞いていなかったという浅学なこともあり)ミツバチが減少することで何が起こるか、といった部分がよくわかる。そういったモノのしくみから、為替、選挙や政治、物流、不動産、など様々なジャンルが用意されており、問題ジャンル数は500セット(それぞれの問題ジャンルにカテゴリーが数個あり、カテゴリー内に何問もある)にわたる大ボリューム
問題形式は、択一式から、野菜の値段や全国的に有名な~社の売上高といった数字当てまで様々。
他にも日経TESTのお試し版もあるなど、これでこの値段は安い!としか言いようがない。

経済関連の書籍を買ってもよいが、気楽にゲームで楽しめるこちらを買ってみるのもよいだろう。


私は、何がどうなったらどこの株がどうなる、といった風な世の中の仕組みを知りたかったのだが、このソフトはなかなかピッタリかもしれない。
「特定の経済的な事柄を知りたい」という人には向かないかもしれないが、漠然と行政・経済の素養を磨くのには打って付けのソフトである。
この手の内容は旬が大事なので、発売日には注意を。


評価:★★★★☆

日本経済新聞社監修 知らないままでは損をする「モノやお金のしくみ」DS
「日本経済新聞社監修 知らないままでは損をする「モノやお金のしくみ」DS」
 [Nintendo DS]
 メーカー:任天堂
 発売日:2009-08-27
 

 
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