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本、音楽、ゲームなどの書評、感想をネタバレしない程度に書いていきます。詳しくは『このブログについて』をご覧下さい。 貴方のインドアライフに役立てば幸いです。
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良くも悪くも普通


「株」勉強法 儲かる投資家になるためのパワーアッププログラム


内容(「BOOK」データベースより)
200万円を3000万円に増やした人気講師が教える!株トレードの成功者に共通する勉強法を公開!どうして株で儲けられないのか?それは、まだ勉強が足りないか、勉強の仕方が間違っているから―。実戦で勝てるようになるために必要な知恵とコツを伝授する株の教科書。






電子書籍リーダー、kindle版で読みました。kindle版、誤字が酷いです。

株初心者だけでなく、中級者、上級者(それらが何を意味するかはフィーリング)にも役に立つ本ということで購入。

●第1章『まず、「目指すべき投資家像をイメージし、「株勉強法の方向性」を探ろう!』
株を勉強してから株取引をすることの重要性を説いている。まずは自分への教育投資、という考え方は説得力がある。
どういったことを勉強していくべきかという、後の章で触れる部分の導入部。ある程度投資関連の書籍を読んでいて、相場を経験していると、特に真新しい内容はなさそうに思える。

●第2章『全ては、トレンドに結び付けて学んでいこう』
御存知、トレンドの話。だが、株価の動き方全般の話から教えてくれる。アナリストやNYダウ、日経平均先物、PER、そういった材料の受け取り方から株価の判断を丁寧にレクチャーしてくれる。

●第3章『チャンスを増やすためにも、相場観を高めるためにも、信用取引の真の活用法を勉強しよう!』
信用取引の利点を中心に、空売りの実用性を説いている。買い残、売り残などの考え方、銘柄選びについて書いている。一方で、リバウンドを狙うことについて熱心に書いているが、逆張りの危険性を知っているとあまり実践したくない。

●第4章『勉強次第で、大暴落でも天変地異でも、あらゆる状況をチャンスに変える』
騰落レシオ、暴落後の買い仕込み、上場廃止報道、特需株、など様々な状況をチャンスにする方法を説く。情報収集の方法など、もう少し踏み込んで欲しかったところ。

●第5章『この「株」勉強法で、より多くの知恵を蓄積しよう!』
ヘッジファンド、季節性、値動きのタイミングの計り方、どういった株が割安か、といったところが書かれていた。


株の知識としては悪いものはなく、参考になる。
しかし、もう少し詳しく語って欲しいところがあったり、逆に株取引をはじめる人にはわかりにくそうなところがあったりする。実に中途半端。他書を探せば、本書の内容を包括し凌駕するものがあると思われる。

悪くはないのだが、物足りなさを感じずにいられない。


評価:★★☆☆☆

「株」勉強法 儲かる投資家になるためのパワーアッププログラム
株式会社ソーシャルメディアインテリジェンス (2012-10-31)
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良質ミステリー


ふたりの距離の概算 (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけるような性格ではない―。奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、心変わりの真相を推理する!“古典部”シリーズ第5弾。






古典部シリーズ第五弾。第二弾の『愚者のエンドロール』以来、個人的には不発気味だったが、今回は満足。
 
話としては古典部に入部しようとしていた新入生が、突然原因不明の入部拒否をした謎を解く。それまではとても仲良しなムードだったのに何故!?と。
 
学校行事マラソン大会中に折木がその疑問を解決するのだが、なかなか素晴らしかった。一見なんでもないことから数々のヒントを察知し、推理する。伏線だらけの作品。
サクッと読めて納得の良質ミステリーだった。


評価:★★★★☆

ふたりの距離の概算 (角川文庫)
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-06-22)
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トラウマとその対処

震災トラウマ (ベスト新書)

内容(「BOOK」データベースより)
過度なストレスによる「PTSD」「うつ病」に要注意。心の長期的ケアのケースについて紹介。









トラウマ、PTSDについて詳しくなりたかったこともあり、購入。
章題は下記の通り。

●序章『震災の心のケアで必要なこと』
阪神大震災、東日本大震災を経験した人々の精神状態を見てきた著者が考える、被災者の心の声。彼らに対し、何が必要か、あるいは彼らの心にどういったことが起こる傾向があるか、などが書かれている。

●第1章『トラウマとは?』
初めに著者が指摘するように、日常語として浸透することよって、本来の学術的意味とズレが生じてしまうこともあり、きちんとトラウマについて知ってもらうのがこの章。『ヒステリー』という言葉が日常語とは全く違う意味だったことは知らなかった。
序章でも述べられていたが、トラウマ的出来事(例えば震災による所有物の喪失や家族の死亡)があったからといって、皆が皆トラウマを抱えるわけではないという点は一つのキーポイント。
トラウマが学術的に確立するまでの歴史を振り返っているとともに、解離などの症例も紹介。最終的にトラウマを抱える原理で閉める。

●第2章『トラウマ治療の原則』
治療薬や認知療法、行動療法といった、トラウマ治療の基礎的な部分に触れている。

●第3章『トラウマと疎外感』
トラウマを持つ人物がどのような精神に陥りがちなのかが非常によくわかる章。疎外感という言葉に集約され、人間不信というように、ボランティアの人にも心を開けないといった状態がどういう気持ちなのかも書かれている。被災している人といない人、被災の程度の差といった不公平感も論旨となっている。
また、コフートの自己愛ニーズを満たす3つのあり方について、素人ながら臨床場面での接し方に非常に有用な印象を受けた。

●第4章『トラウマとうつ病』
本章を読めば分かるように、トラウマとうつ病は併発しやすく自殺にまで追い込むことも少なくない。そういった事実を述べている章。

●第5章『震災トラウマをどう克服するか』
震災に限らず、トラウマやうつ病などの状態をどう克服したらよいかについて考察している。様々なケースがあるが、基本的には医師やカウンセラーを訪れ、信用するのが最もよい方法。しかし、「こいつはわかってくれてない」「そこまで症状が酷くない」と思ってしまうのも仕方がない。そういった場合の話もきちんと記している。

●第6章『トラウマ治療の重要性について』
トラウマやPTSDの現状と今後について考え、うつ病や統合失調症については詳しいものの、トラウマに対しての医療分野での専門家が乏しいことを指摘。由々しき事態だと認識した上で、今後、トラウマの治療に対してどうするべきか、といったことを述べる。

全体的に読みやすく、専門的な部分は柔らかく、現場と著者の経験を重視したわかりやすい仕上がりとなっている。
本書のタイトル通り、震災の被災者に対する考え方、特にトラウマやPTSDに対する考え方を中心に述べている。
日本では、心の問題は、以前に比べ重要視されるようになってきたが、それでも外国に比べて後進国であるという事実、またメディアによる過度な不安を煽ることによる暗示、こういった問題が起こっていることがわかった一冊。

震災に限らず、トラウマ治療という点で読みやすく分かりやすい良書である。個人的には解離などもう少し踏み込んでほしいところがあったかな、と。


評価:★★★★☆

震災トラウマ (ベスト新書)
和田 秀樹
ベストセラーズ
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教科書です。

殺人鬼  ‐‐逆襲篇 (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
伝説の『殺人鬼』、ふたたび。双葉山の惨劇から三年、最初にそれと遭遇したのは休暇中の一家。正義も勇気も家族愛も、ただ血の海に消えゆくのみ。そしてそれは山を降り、麓の街に侵攻するのだ。病院を、平和な家庭を、凄惨な地獄風景に変えていく。殺す、殺す、殺す…ひたすら殺戮を欲する怪物に独り立ち向かうのは、不思議な“能力”を持った少年・真実哉。絶望的な闘いの果てに待ち受ける、驚愕と戦慄の結末とは!?―。





ううむ。『殺人鬼 ‐‐覚醒篇』の続編のようだが、変わらずグロテスク表現の嵐。
気持ち悪くなる、というのは誉め言葉と思うが、あまりに酷い。もはや読みたくなくなる。

ストーリーとしての面白さが感じられないのは今回にも言えること。最後まで読んでも、「はぁそうですか……」としかならない。というよりも、殺人描写のインパクトが強すぎて、おまけ程度にオチを付けられた印象だ。

適当な感想で申し訳ないが、殺人描写の教科書といった位置づけで、それ以上でも以下でもなかった感じ。
逆に言えば、克明な殺人描写は目を背けたくなり、食欲を無くすほどにリアル。物書きを筆頭として、参考にしたい人には良い一冊である。


評価:★★☆☆☆

殺人鬼  ‐‐逆襲篇 (角川文庫)
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-02-25)
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殺人鬼が大量殺人する話だが……!?


殺人鬼  ‐‐覚醒篇 (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉山に集った“TCメンバーズ”の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。―グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ。





話としてはホラー+ミステリーなのだろう。私的に好物の匂いだ。冒頭にはしがきがあり、内容は読者への挑戦めいていた。どういった挑戦なのかは読んでみてからのお楽しみ。と、もったいぶるほど明白な内容でもないのだが。はじめに読んだだけでは意図は測りかねる。

それ以降はいたって普通……というにはアレなスプラッターなホラー。グロテスク表現が苦手は人は読まない方がいい。
残虐な殺人シーンがメインで、引き込まれる。こういう引き込み方は邪道と言う人もいたりするかもしれないが、やはりフィクションにおいての恐ろしい殺人は見せ場であって、作者の筆力も相まって釘付けにされてしまった。

読み終えた感想。
この作品、ほぼすべて残虐な描写である。そして、冒頭に挑戦的に書かれているミステリー要素の謎。これには納得。屁理屈レベルと言われても仕方ないかもしれないが、ミステリー小説はこんなもんじゃないかなあ。伏線もしっかりしている。
ホラーというわけもあり、非科学を受け入れる必要はあるが、ミステリー要素の謎はそれに属していない。

ホラー要素のあるミステリー、というよりはミステリー要素のあるホラー。まぁ、面白かったけれども……。


評価:★★★☆☆

殺人鬼  ‐‐覚醒篇 (角川文庫)
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-08-25)
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