教科書です。
内容(「BOOK」データベースより)
伝説の『殺人鬼』、ふたたび。双葉山の惨劇から三年、最初にそれと遭遇したのは休暇中の一家。正義も勇気も家族愛も、ただ血の海に消えゆくのみ。そしてそれは山を降り、麓の街に侵攻するのだ。病院を、平和な家庭を、凄惨な地獄風景に変えていく。殺す、殺す、殺す…ひたすら殺戮を欲する怪物に独り立ち向かうのは、不思議な“能力”を持った少年・真実哉。絶望的な闘いの果てに待ち受ける、驚愕と戦慄の結末とは!?―。
ううむ。
『殺人鬼 ‐‐覚醒篇』の続編のようだが、変わらずグロテスク表現の嵐。
気持ち悪くなる、というのは誉め言葉と思うが、あまりに酷い。もはや読みたくなくなる。
ストーリーとしての面白さが感じられないのは今回にも言えること。最後まで読んでも、「はぁそうですか……」としかならない。というよりも、殺人描写のインパクトが強すぎて、おまけ程度にオチを付けられた印象だ。
適当な感想で申し訳ないが、
殺人描写の教科書といった位置づけで、それ以上でも以下でもなかった感じ。
逆に言えば、克明な殺人描写は目を背けたくなり、食欲を無くすほどにリアル。物書きを筆頭として、参考にしたい人には良い一冊である。
評価:★★☆☆☆
綾辻 行人
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-02-25)
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