読みやすく勉強しがいがある
内容(「BOOK」データベースより)
定跡手順の中から特に重要な指し手を取り上げた問題集。正解となる定跡手の意味と、参考となる失敗例を解説しました。問題は全部で200問あり、ヒントと5段階の難易度がついています。
さてさて、私将棋初心者としては、定跡本を読んでも、盤面が想像しにくかったり、数々の相手の手に対応した分岐が全然頭に入らなかったりするので、もう少し易しい感じで覚えられるのはないかと思って手にしたこの本。
一問一答型で、それぞれの定跡に沿って初手から順に問題を出してくれている。もちろん、
200問ということで変化型に弱かったり、広く浅かったりするだろうが、それでも要所をおさえた出題が成されているようだ。
●第1章『相居飛車』
●第2章『居飛車対振り飛車』
●第3章『相振り飛車』
章題の通りの内容だが、相振り飛車の内容は少ない。
矢倉、棒銀、3七銀、横歩取り、筋違い角、相懸かり、森下システム、脇システム、右四間飛車、四間飛車、三間飛車、向かい飛車、中飛車、ゴキゲン中飛車、石田流、藤井システム、などなど
『様々な戦型対様々な戦型』のパターンを広く出題。
広く浅いことは仕方がないが、上記のような戦型の定跡が頭に入っていなかったり、言葉だけしか知らなかったりする私には触りだけでも知ることができる一冊。
定跡のなかに、将棋の典型的指し方が多分に眠っているので、知らない(興味ない)定跡も勉強しておいて損はない。……というか、勉強しなければ強くなれない。自分の気に入る戦法も見つかるかもしれないので、私のような初心者にぴったりであった。
今後、矢倉特化型といったように、それぞれの定跡に特化した本も出版して欲しいところだが、定跡本があるのでさすがにそこまで需要がないだろうか。定跡を深く勉強する前の一冊といったところだろう。
評価:★★★★☆
毎日コミュニケーションズ
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