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もう少し純度を上げて欲しい・・・・・・


20代のいま、やっておくべきお金のこと
内容(「BOOK」データベースより)
若い時からお金のことを考えておかないと、人生やりたいことがやれなくなる。普通の収入で、退職までに1億円貯めよう。







投資や資産運用について数年前から勉強し、悪戦苦闘もしている私。ある程度の資産運用のプランが立ちつつあるが、その見直しや別の著者の意見も聞いてみたいという思いで本書を手に取った。
著者はファイナンシャルプランナーであるため、そのあたりは専門家として信用してもいいだろう。


●プロローグ

『若い時からお金のことを考えておかないと、人生やりたいことがやれなくなる。』がテーマ。
お金に対して20代から考えておこうという提案。結婚や共働きかどうかに分けてライフプランを考え、どういったお金の使い方になるかを著者なりに推測したものを紹介。
正直、例となるライフプランがこの世界でどれだけの人間に当てはまるのか、というと大半はそうならないであろう故に役に立たないと思う。導入部として考え方を知るだけ、といったところか。

●第1章『お金の基本』
『今からお金のセンスを磨いておこう!』がテーマ。
銀行の手数料、車のローンや年金といった実用的な人生に絡むお金の考え方を紹介。客観的な意見であり、的を射ている。

●第2章『生活とお金』
『節約はせこい!と思うのは、大いなる勘違い。生きたお金の使い方をしよう!』がテーマ。
生活面におけるお金の使い道について著者なりのアドバイスをしている。FPとしての役に立つ助言と言うよりは著者の価値観がそのまま出ている印象を受けた。『男は車を持ちたがり、女は車を持つ男が好き』といった記述などは特にその筆頭で、現代社会というよりは、少し時代後れではないだろうか。
節約面で勉強になることこそあるが、著者の価値観に賛同できない面も多かった。

●第3章『仕事とお金』
『最後に残るのは自分が稼いだお金だけ。仕事で実力をつけることが、お金を貯める近道!』がテーマ。
20代のうちにどういった仕事をして、今後どうするのがよいかといったアドバイスをしている。しかし、お金のことと少し離れた普通の自己啓発書といった内容が多く、凡庸。著者の経験や著者の周りから影響されたアドバイスのため、著者に身を預けてもいいと思うような人でないと、あまり良い内容でないと思う。少なくとも、お金を払ってまで読みたい内容ではない。
それに、就職難のこの時代では真に受けると痛い目に遭いそうという思いが強いのもある。じり貧な考えでは幸せになれないという点では同意だが、失敗することも考慮しないといけないとも思う。20代でのその失敗が今後活かせればよいが、世の中そんなに甘くないかと。

●第4章『貯金とお金』
『25歳で貯金0でも、これからきちんと貯めれば、1億円の道が拓けている!』がテーマ。
ようやく本題といった感じ。これまでの一般的な人生観とお金の話から、一歩踏み込んだ資産運用の話へと転換する。FPである著者が薦める貯金方法などを紹介。
私は株やFX、投資信託などさまざまな本を読み、実践しているので、すんなりと理解できるが、投資絡みについて1から知りたい人にはいまいち実感できない話で、もしかするとどういったものなのか理解に苦しむ点もありそうだ。

●第5章『自己投資とお金』
『お金は自分にも投資しよう。だけど自己投資費を飲み代と勘違いしないこと!』がテーマ。
自己投資、つまり将来の自分に向けた成長するための投資とお金についてを記述。著者の価値観がそのまま出ている上に、大方、「そりゃそれができたらその方がいい」というようなものばかり書かれている印象だった。しまいには、「こうした方がいいでしょ」と価値観を押しつける形の言葉も散見される。
共感できる部分はあるのだが、この著者の人生から得た教訓を反映しているだけにしか見えず、専門的なお金の使い道等の意見は期待できない。

●第6章『結婚とお金』
『1人より2人のほうが貯金も夢もずっと大きくなる。』がテーマ。
結婚についてリスキーと考える見方も増えてきた昨今、結婚とお金についての話を取り上げている章。まだ私には遠い話になりそうなので、耳年増にはなりそうだが、実感が沸かない部分を納得できる面は多かった。自分は保険について無学なので、保険の入り方については参考になった。

●第7章『将来とお金』
『将来のことを頭の隅に置きながら、お金のことを考えていこう!』がテーマ。
家のローン、子どもの教育費、生命保険といった将来像を考慮しながらのお金のやりくりについて述べた章。ライフプランを10年後まで考えておく姿勢で、将来を見据えた苦しくないお金の使い方を提案。年収と比べた上限額の設定など、活用できる点、参考になる点は多い。

●第8章『老後とお金』
『老後のことはまだ考えなくてもいいけど、その時のために準備しておかなくちゃいけないことはある。』がテーマ。
20代で老後のことは考えなくてもいいが、40代までにはその土台を作っておきたいという点から、年金の扱いや20代で積み上げるべき財テクについてを語っている。


全体的に、期待していた内容とは違った。
FPである著者の資産運用のテクニックなどを書いていると思い、買ってしまったが、中身は別にFPでなくても書けるような典型的な自己啓発の部分が多い。
たしかに、第4章や、お金の使い道、口座の分け方積立て方といった部分はある程度の専門性を含んでいて参考にはなるが、資産運用関連の他書でもっと詳しく書かれていることだと思う。
さらには、「海外に出て違う世界を見よう」とか「独り暮しは~歳までにするべき」といったような、それができたらそうした方が自分の身になる至極当然な自己成長を推してくるところがいただけない。タイトルと異なり、いまいちお金面との関連性も薄い。

第4章、第6~8章あたりは読んで勉強になる点があるが、それ以外はどちらかというと著者の人生観が表れていて、理想論のような部分や手放しで賛同できないことが多かった。
もう少し保険加入や投資面のより具体的なアシストの分量を増やし、財テク部分に力を入れて欲しかったところ。本書は、著者の個人的な人生観とFPとしてのアドバイスが混在している形に見える。書かれていることに大きな間違いはないが、「おぉ、素晴らしいことが書かれてある!」と喜ぶことはできない。

ジャンルは一応資産運用に含めておきます。


評価:★★☆☆☆
20代のいま、やっておくべきお金のこと
「20代のいま、やっておくべきお金のこと」
 [単行本]
 著者:中村 芳子
 出版:ダイヤモンド社
 発売日:2004-05
 価格:¥ 1,260

 
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