株? 簡単なことなら知ってるよ。
内容(「BOOK」データベースより)
この本に書かれていることはただの基本の株本です。でも、ほんとに基本のこと知っていますか?知識も分析力も裏ワザも必要だけどでもなにより大事なのは基本をおさえること。本書で基本をしっかりおさえて、どんな不況時代でも勝ち抜けることができる稼ぐ力を身につけましょう。
と、読後に言えるようになる良書。
株式投資スクールで講師として名高い著者がよくある株についての質問100問に答える形式となっている。
内容は、これから株を始める初心者にもわかりやすく、実際に疑問点となりやすい質問ばかり。
どういう風に株取引をすればよいかわからないという人にピッタリの一冊と言える。
章立ては以下の通り。
1.株ってなに?編
株とはそもそも何なのか、なぜ株価は上下するのか、株で儲けることは可能なのか、生活できるのか、といった素朴な疑問と回答を掲載。
2.株式投資の考え方編
株式投資をすることでどんなことが起こるのか、という点を掲載。主に、株主の権利、リスク管理や投資スタイルのいろはについてだ。
3.証券会社に口座を開こう編
どんなパソコンを用意して、どのように開設し、注文すればよいのかをザッと説明。最低限の取引方法はここで理解できる。あとは実践で勉強するべし。
4.知っておきたい株取引の基礎編
株はいつでも買えるのか、といった疑問から、銘柄の選び方などを説明。
5.初歩のファンダメンタル分析編
会社の財務状況、業績といった需給要因となるファンダメンタル面での分析の仕方を掲載。PER、PBRなど訳の分からない言葉の中で見るべき情報をピックアップ。投資情報の見方ならこの項で初心者は安心。
6.初歩のチャート分析編
次はテクニカル面、チャートの分析の仕方だ。チャート、ローソク足などの見方から、移動平均線やゴールデンクロス、デッドクロス、グランビルの法則など有名なテクニカルをざっと掲載。より詳しく知りたい人は、別の本を買う必要がある。
7.様々な取引方法編
信用取引、空売り、CFD、オプション取引など様々な取引方法を掲載。これらは慣れてきた人用向けだということで、説明は簡略化されている。
8.いろんな疑問にお答えします編
その他、いろいろな疑問にお答えしてくれる章。
実際に株の口座を開き、少し取引をした程度の私だが、本書は、かゆいところにも手が届く100の質問とその回答が載っており、
読後には、株に関しての素朴な疑問点はほぼ無くなった。
取引の勝率(期待値)を上げるための努力をするのならば、別冊を見るとして、株取引の基本的な部分は本書で十分と言えるかもしれない。(私もまだ株現物取引始めたばかりなので断言はできない……)
私はFX経験があり、投資はずぶの素人というわけでもないので、全くの投資初心者に容易に理解できる内容か判断するのは難しいが、少なくとも株面での簡単な疑問はかなり払拭できた。
初心者向けと言うこともあり、初心者が最低でも見るべき情報をピックアップするといった感じにはなっているが、「ガツガツ儲けたいんだ!むしろ生計を立てる!」といった特別な思いがなければ、本書だけで事足りそうだ。
評価:★★★★★
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