忍者ブログ
本、音楽、ゲームなどの書評、感想をネタバレしない程度に書いていきます。詳しくは『このブログについて』をご覧下さい。 貴方のインドアライフに役立てば幸いです。
プロフィール
HN:
エリシオ
性別:
男性
自己紹介:
読書とゲームと投資に明け暮れる、インドア特化型なしがない社会人
カテゴリー
リンク集
当ブログは、リンクフリーです。 相互リンク大歓迎です。 相互リンクを希望の際は helissio5963(アットマーク)gmail.com まで。アットマークは手動入力してくださいな。
ランキング
気に入ったらPlease Click!
人気ブログランキングへ
最新CM
[08/16 エリシオ]
[08/13 古宮昇]
[08/01 エリシオ]
[08/01 秋津学]
[11/22 エリシオ]
最新TB
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

残念としか言いようがない


まず、タイトルに心理学とあるが、あまり心理学チックではない。人の心の動きは確かに描いているが、引用などは心理学者などではなく、洋書(具体的になんの本かわからなかったりする)。
著者の略歴を見る限り、心理学を専門にしているわけではなさそうだが、頭はいいようで、英語を巧みに使い、洋書を原文のまま引用していたりする。
これは残念ながら読む上では障害でしかない。さっさと翻訳文だけ書いて欲しいものだ。また、心理学というよりも自己啓発の色が強い内容のわりに、解決策がない。ただ、「やる気が出ない人」「挑戦するのがばかばかしい」「行動に移すことを嫌い、理屈をこねる人」の気持ちばかり述べていて、「それをどう打破するのか」という点が薄すぎる。


私の周りにはそういう人物がいるので、興味深いと思ったはいいが、読後の感想は「それで?」という気持ちでいっぱいである。わかっていることばかりを言われるのである。
著者の経験からくる記述なのか、やたらと「こういう人はこういうもので、こういうことを考えているのだ」とまるで心理学的見地から証明されているように決めつけた言い方も多々ある。
実際にその通りかも知れないが、そういう人と付き合って、ある程度心の動きを知れば、自然とわかるようなことであって、わざわざお金を出してまで読みたい内容ではない。
さらに残念なのは、同じような内容を書きすぎているのだ。要は薄っぺらい。目次に書かれてある副題を読み上げていくだけで、本書の内容がわかり、それ以上のことはわからない。と言ってもいいくらいだ。

本書はそういった点で、著者の考える、駄目な人間(特に若者)に対しての『愚痴』ではないだろうかと私は思ってしまった。


この厚さでこの値段は安めだな、と思っていたが、内容が内容だったからと思わずにいられない。むしろ、この値段でも残念だ。
と、酷評に至ったが、自分自身の感情に視野狭窄気味だったり、『何もする気が起きない』『自分は駄目だ』と思っていたりする人、また目次を見て「お!」と思った人は手にとっても良いかもしれない。

私のように、知的好奇心で手に取ると……これ以上は控えます。


評価:★☆☆☆☆

「やる気がでない人」の心理学
「「やる気がでない人」の心理学」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:加藤 諦三
 出版:PHP研究所
 発売日:2009-01-27
 価格:¥ 500
 by ええもん屋.com
 
PR
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事にトラックバックする:
Copyright © めざせインドアマスター All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]