忍者ブログ
本、音楽、ゲームなどの書評、感想をネタバレしない程度に書いていきます。詳しくは『このブログについて』をご覧下さい。 貴方のインドアライフに役立てば幸いです。
プロフィール
HN:
エリシオ
性別:
男性
自己紹介:
読書とゲームと投資に明け暮れる、インドア特化型なしがない社会人
カテゴリー
リンク集
当ブログは、リンクフリーです。 相互リンク大歓迎です。 相互リンクを希望の際は helissio5963(アットマーク)gmail.com まで。アットマークは手動入力してくださいな。
ランキング
気に入ったらPlease Click!
人気ブログランキングへ
最新CM
[08/16 エリシオ]
[08/13 古宮昇]
[08/01 エリシオ]
[08/01 秋津学]
[11/22 エリシオ]
最新TB
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

俺、金持ちになるわ


金持ち父さん貧乏父さん
内容(「BOOK」データベースより)
本書は…金持ちになるためにはたくさん稼ぐ必要があるという「神話」をくつがえす。持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす。資産と負債の違いをはっきりさせる。お金について教えるのに、学校教育があてにできないことを親にわからせる。そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる。





と、自分の可能性に本気を出したくなった本。

2000年に初版が発行され、未だに人気の衰えない財テク教科書の筆頭である本書。年齢的に財テクに興味のなかったこともあり、当時のブームに乗り遅れたのだが、今更ながら便乗。
それにしても、未だに増刷が続いていることに驚きである。やはり現代でも十分に通用する良書なのだ。

章立ては以下の通り。

・『いま子供たちに必要なこと』
金融教育が欠乏している日本においては特に言えることだが、今の子供たちに必要なことが何かを教えてくれる内容。いい大学を卒業し、いい企業に就職したり、医者や弁護士になったりして、あくせくと働き安定した収入を得る一般的な生活に疑問を与えられることに抵抗のある人は多いだろう。そういった本書で言う『ラットレース』という生活を抜け出し、金持ちになるためにどうすればよいか、子供にどういった教育をしていけばよいかについてこれから過激に受け取れるかもしれないロバート・キヨサキの考えを記す、とまとめている。


●『教えの書』
・『金持ち父さん、貧乏父さん――ロバート・キヨサキが語ったこと』
二人の父親を持つロバート・キヨサキが一方は金持ちになり、もう一方は貧乏になってしまった。彼らの思想、教育の指針の違いについて具体的に述べている。金持ちになるためには一体どういった考えをするのがいいのか、という簡単なところを触れており、以降に繋ぐ。

・『金持ち父さんの六つの教え』
つまるところ、金持ち父さんが何を教えようとしていたかについて六つにまとめている。詳しい内容は以降の章になる。

・第一の教え『金持ちはお金のために働かない』
自伝の物語形式。教えてくれる金持ち父さんの謎かけのような実践型講義の一部始終を読みながら、読み手側も一体何を考えているのだろうか、と思う仕様だ。この教えの意味を知るには本書を読んでいただきたい。

・第二の教え『お金の流れの読み方を学ぶ』
前章よりは教科書っぽい構成になる。なかでも、「資産と負債の違いを知る」ということは肝に銘じるべき項だと思わされた。貸借対照表や損益計算書といった会計的な話が繰り広げられるが、そこまで身構える必要はない単純明快な話だ。そのほか、中流以下の人間が勘違いしがちな点を紹介している。

・第三の教え『自分のビジネスを持つ』
マクドナルドの創始者、レイ・クロク氏の話から始まる。そして、自分のビジネスという言葉の意味を説き、築くべき本当の資産は何かを示す。

・第四の教え『会社を作って節税する』
金持ちになるための一番の敵と言っても過言ではない税金について述べ、その対策として会社の設立を提案。詳しい設立方法などについては記述していないが、ファイナンシャル・インテリジェンスという簡単に言うならばお金に関する知識を養うことを提唱する。

・第五の教え『金持ちはお金を作り出す』
タイトルの通り、お金を作り出すヒントについて述べている。「はいはい、それで成功したんですよね」と一蹴することは簡単だが、何か金持ちになるための糸口を見つけるために読者に対する働きかけをしていることは間違いない。

・第六の教え『お金のためだけではなく学ぶために働く』
働くことの意味を説く。お金を稼ぐために働くのではないということはこれまでの章でも述べていたが、もっと具体的に一般的な『お金のために働く人』がお金持ちに向いていない残念な部分について述べている。


●『実践の書』
・実践その一『まず五つの障害を乗り越えよう』
実践するためのアドバイスその1。まずはそのための障害となる五つのポイントを抑えている。たしかに、凡人が陥りがちな心理や理屈であり、そこから脱出することが肝要と思われる。

・実践その二『スタートを切るための十のステップ』
タイトルの通り。精神論だったり「それが出来りゃ苦労しないよ……」とついつい言いたくなるような内容だったりする。

・実践その三『具体的な行動を始めるためのヒント』
これまでの内容より、もっと踏み込んだ内容。株やら不動産投資やらで成功したことについて著者がどういう風に行動に移したかという点を述べている。

・エピローグ『たった七千ドルで四人の子供を大学に行かせた男の話』
具体的な成功談を紹介。これを読んで自分も頑張ろうと思うかは別。

・『いますぐ行動しよう!』
いわゆる『あとがき』にあたる。著者から読者へのメッセージだ。


出版されたのは十年前、著者の体験談はアメリカでの内容ばかり、という点で、具体的な法律問題や不動産売買でそのまんま参考にすることは出来ないが、そもそも主旨は金持ちになるための考え方であるので全く問題ない。
時期的にも、リーマンショックのような暴落についてはやはり記述されていないが、著者自身は暴落時でも心意気は変化しないように思われる。
これ系の本を嫌う原因の一つとして、やはり「損することを考慮していないのでは?」という気持ちになるものが挙げられるかもしれないが、金持ちになるのに一度も損をしなかった人はいないと述べている。失敗無き成功はない、というのは人生の鉄則かもしれない。
取り返しの付かない失敗は少なくとも若いうちはそうそう無いので、チャレンジ精神で金持ちをめざす方向性だろう。もちろん、チャレンジするに足る知識を養うことが前提であるが。
子持ちの人には、子供へのお金の教育の指針として提唱している面がある。お金に貪欲な姿勢を醜く評価しがちな風習があり、子供にいきなり本書の内容を突きつけるのも酷な気もするが、一方でそんな価値観でお金持ちへの道を閉ざすことはいささか不憫にも思える。

本書を読み、一つ言えることは、圧倒的な説得力だ。現実をよく見据えた結果、金持ちになる秘訣を記したもので、よくこれ系の本にある「これができたら苦労しない」「あんたが上手くいっただけだろ」という気持ちも不思議とそれほどない。むしろ、金持ちと凡人の違いの現実を突きつけられ、自分としては奮起するような内容であり、現在、マイホームなどの本書で言う負債を抱えていないことにありがたみを感じるほどだ。
私は最近、財テクに精を出していることもあって、本書の内容は骨身に沁みるとともに聖書のような天啓を与えてくれた。……というのは少し言い過ぎたが、実際問題共感できる部分や既に頭の中で考えていた部分が多くあり、これからの人生の指標として日々心掛けたい内容であった。

お金絡みの貪欲な姿勢を毛嫌いする人は、そもそも本書は手に取らないと思うが、少しでもお金の儲け方、お金持ちの思想に興味のある人にはお勧めしたい本。いろいろと、人生に対する考え方が変わること請け合いである。

評価:★★★★★

金持ち父さん貧乏父さん
「金持ち父さん貧乏父さん」
 [単行本]
 著者:ロバート キヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士)
 出版:筑摩書房
 発売日:2000-11-09
 価格:¥ 1,680

 
 
PR
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事にトラックバックする:
Copyright © めざせインドアマスター All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]