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本、音楽、ゲームなどの書評、感想をネタバレしない程度に書いていきます。詳しくは『このブログについて』をご覧下さい。 貴方のインドアライフに役立てば幸いです。
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へぇ、なるほどねぇ。


内容(「BOOK」データベースより)
動きの中に「欲」「弱さ」「醜さ」がすべて露になる。一流スポーツ選手から企業経営者までを魅了する本物の勝負師の「天運」を掴む真髄とは。



自己啓発書のように、答えが記されていてそれを読者が得るというわけではなく、自分で観察眼や柔軟な視野を持ってほしいと言ったことが前書きに書かれている。

そういうこともあり、話が実に抽象的。
「-な気がする」「私にはその原因が-にある気がしてならない」「-な人は-なことが多い」のような感覚的な記述も多い。

科学的根拠もないので、著者の経験論となっている。少なからず著者を敬う姿勢が必要となるかもしれない。
著者には、感覚を研ぐことこそ重要で、科学的根拠といった御託を並べることが現代病の一つではないかと言われそうだ。
だが実際、本書の内容は、もし一介の下男によって書かれた物ならば、信憑性が薄いと言っても過言ではない、と思った。カリスマ雀鬼だからこそ読む気も起こるという物だ。


論理の飛躍があったりする。たとえば、『情報や知識といったものを詰め込みすぎた人間は、精神が肥大化する。そして、その先に待っているのは、精神の破裂だ。』など。経験則で語られている非科学色の強い抽象論ではあるが、このあたりは共感・反感以前に理解に苦しんだ。


現代社会、情報化社会、科学的デジタル的とらえ方に対するアンチテーゼめいたものが延々と並べられている印象。しかも、その答えは書いていないと最初から言われている。要はヒントという名の愚痴みたいなもの。
柔軟な視野を持とうとすればするほど、本書の内容に疑問を持つ気もするのだが……。

たしかに共感できる点は多く、なるほどなぁと思うことはあるものの、逆に「それはどうなの?」と疑問に思うことも多い。
こういう本を読む時の基本的なスタンス、自分の都合のよい物を「なるほど」と取り入れ、都合の悪い物は「そりゃないわ」と捨てること。情報に埋もれた時代に必要となる、情報の取捨選択こそが著者の忌むものなのだろうか。
内容をまずは受け入れ、疑問を生みだし考えさせることこそが本書の目的なのかと思えば、たしかに答えを書いていないこの本はしっかりしているのかもしれないが、個人的には「だからどうしたの?」という気持ちが強い。


なんとなく、育児に対する考えが鋭い、と特に共感できた。
あと、人に対しての観察眼も流石と思う。
ただ、社会と時代についてはどうも『ついていけていない側の意見』として見えてしまう。
いろいろ不満点を述べたが、まだまだ未熟な自分だけに、この本は軽く流すべきではないだろうか。
なかなか宗教色が強い気もするが、それに反発し考えさせる余地のある本ではある。

とりあえず、この値段はどうにかならないのか……。


評価:★☆☆☆☆


人を見抜く技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」 (講談社プラスアルファ新書)
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