玉石混淆?
amazonさんで取り扱っていないので、リンク等は無しで。
コンビニで置かれていた雑学系そそるタイトルの書籍。大衆向けに軽く書かれていることは承知で、サクッと読むつもりで購入。
章題は以下の通り。
●第1章『人間の「生命力」は長くもあり短くもある』
『高度1万9200mで人は爆発する』『左利きは右利きより9年早死』『10リットルの水を飲むと水中毒に』『首切断後も数十秒は反応する』『過去、死亡者数1位は中絶だった』といったように、人間の生命に関わる内容がテーマ。
●第2章『成長とともに発達する「感覚」の特性』
『人間の集中力は30分が限界』『情報の80%は視角から得る』『まっすぐ立っていられるのは30分』『脳の記憶量は1.25テラバイト』など、人間の能力に関する事柄がテーマ。
●第3章『理に適った機能が発揮される「器官」』
『一生で4億リットルの空気を吸う肺』『1.5メートルで水分吸収する大腸』『人体を支える骨格は全206個』『日本男児の生殖器は8割が包茎』といった人間の身体・臓器関連がテーマ。
●第4章『想像を遙かに超える「細胞・血液」の重さや長さ』
『血管の長さは10万メートル』『心臓が一日に送る血液は8トン』『血液型は115京2000兆通り』『細胞分裂は約50回しかできない』など、細胞や血液などがテーマ。
●第5章『「性」に貪欲なのは理由があった』
『セックスは200キロカロリー消費する』『男性の性欲のピークは10月』『日本人のペニスは平均13.5㎝』『女性の約80%が自慰をする』『性の絶頂期は♂10代、♀40代』など、アダルトな内容がテーマ。
さすがに実験結果や参考文献からの引用である分、
それなりに信憑性はあるが、その具体的な数字(例えばアンケート・実験などの対象範囲など)は書かれていなかったりと、やはり読者が面白く感じられるように恣意的な記述をしているような感じがする。コンビニ書籍の悪いところだろうか。
しかしまぁ、『数字でわかる』とあるだけに、数字が書かれている分、説得力のある内容にも感じられる。
やはり数字で書かれると読んでいてわかりやすく楽しいので、なかなかよい構成だと思う。
耳にしたことのある内容も書かれているので、「あぁ、やっぱり本当なんだ」と思いながら読めた。
反面で、「肺って一生に4億リットルも吸うんだぜ」と言われても、「それで?」と思ってしまうようなちょっと面白みを感じない点もあったりする。
生物学的なロマンを感じる人にはいいかもしれないが、その割に内容がどうしても簡単にまとめられているため、なんとも言えない。
本当に
良くも悪くもコンビニでよく置かれている『タイトルに釣られちゃう本』だなぁ、という印象。
価格は500円弱なので良心的。
評価:★★★☆☆
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