忍者ブログ
本、音楽、ゲームなどの書評、感想をネタバレしない程度に書いていきます。詳しくは『このブログについて』をご覧下さい。 貴方のインドアライフに役立てば幸いです。
プロフィール
HN:
エリシオ
性別:
男性
自己紹介:
読書とゲームと投資に明け暮れる、インドア特化型なしがない社会人
カテゴリー
リンク集
当ブログは、リンクフリーです。 相互リンク大歓迎です。 相互リンクを希望の際は helissio5963(アットマーク)gmail.com まで。アットマークは手動入力してくださいな。
ランキング
気に入ったらPlease Click!
人気ブログランキングへ
最新CM
[08/16 エリシオ]
[08/13 古宮昇]
[08/01 エリシオ]
[08/01 秋津学]
[11/22 エリシオ]
最新TB
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

量子論をかじってみて、ワクワクしよう


「量子論」を楽しむ本―ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
相対性理論とともに、現代物理学のもう一つの柱といえる「量子論」。人間の構造・進化から宇宙のはじまりまで、あらゆる現象を解明するとされるこの物理法則は、我々に未知の世界を垣間見せてくれる。本書は、難解とされる量子論のポイントが一目で理解できるよう図やイラストを多数使って初心者向けにわかりやすく解説。最先端物理学の世界が手軽に味わえる画期的な入門書。




なんだかすごい世界に踏み込んだ気になれる学術入門書だ。

さて、理系学問も触ってみるか。と、本書を手に取る。
しかし、門外漢にもわかるようかみ砕いてくれているのはわかるが、それでも頭が痛くなる部分は多い。
その点を踏まえ、著者は『計算式とか専門的なものとかあるけど、わからなくていいよ。太字のところが重要だから、そこは見てて。章末に重点もまとめたから』と割り切った風に書いてある。
凡人に理解されない研究者の性を垣間見た気がして少し悲しくなる。これこそが理系学問か。

章題は以下の通り。
内容や感想を見ても、「わけわからねえよ」と思うだろうが、結局それでいいのだ。「なんだかそういうのがあるらしい」というくらいの理解は出来るし、凡人にはその程度で十分だと思われる。


●序章『量子論の世界へようこそ』

量子論について簡単に知ってもらうために、量子論を築いたボーア氏と相対性理論を築いたアインシュタイン氏、そしてシュレーディンガーの猫の三者による対談を実現させている。なかなか面白く書き記しており、アインシュタインとボーアのそれぞれの主張や思想が簡潔に理解できる。
また、素人の私には同じような扱いだった『量子論』と『量子力学』はまた違う話らしく、本書では『量子論』を扱う。

●第1章『量子の誕生』

「そもそも量子とは何か」というところからスタートする章。根幹となる「そもそも『光』が粒なのか(光の粒子説)波なのか(光の波動説)」といった議論から入り、光の媒質やその特徴を知るための実験について述べていき、どうやって量子というものにたどり着いたのかを説明している。

●第2章『原子の中の世界へ』
ここでは原子の構造の話となる。ラザフォードの原子模型から、ボーアの原子模型。それについて語る前に踏襲すべきバルマー系列、など。この章で紹介された部分は、前期量子論という欠陥の多い理論のようで、これが後に大成するらしい。

●第3章『見ようとすると見えない波』
原子を取り巻く電子、これが粒か波か、といった部分での考察の歴史を語り、シュレーディンガーの提唱した理論や波動関数の確率解釈といった部分を分かりやすく説明。最終的にコペンハーゲン解釈へ繋ぐ。机上の空論や思考実験をそのまま理論化したような、学問としてはまだまだ雲をつかむような話が続く。その点の解明は第4章以降で語られる。

●第4章『自然の本当の姿を求めて』
結局、本当の姿とはなんぞな?というのを解明する章。前章に出てきた『私たちが見ようとすると見えない波』という胡散臭い構造もここで説明される。なるほど、計算式等はともかく、大方の内容はなんとなく理解できる。

●第5章『枝分かれしていく世界』

ここでは、ご存知、シュレーディンガーの猫の思考実験から始まり、コペンハーゲン解釈や多世界解釈の考え方といった風に、SFチックなテイストになる。もはやロマンに近い。

●第6章『究極の理論へ向けて』
最終的に、量子論はどのような理論へ発展し、日常的にどういった部分で役に立っているのかを説明している部分。様々な分野で活躍しているものを短い文量でおさめたせいか、正直わけの分からない部分が多かった。第5章までは何とか付いて来られたのだが…。


量子論というだけに、理系でもない私はちんぷんかんぷんなことばかりだろうと思っていたが、案外そうでもない。著者がほどよくかみ砕き、例えや図を用いてわかりやすく説明してくれるので、頭を抱える部分こそあったが、何となく分かった気がした。
「量子論を研究する人でさえ、はっきりを量子論を理解している人はいない」といったことが本書に書かれているだけに、私みたいな素人でもこんなものでいいのだろう。


門外漢なだけに評価は困りますが、さっぱり知らない読者に対する配慮を考えるなら満点でよいかと。


評価:★★★★★

PR
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事にトラックバックする:
Copyright © めざせインドアマスター All Rights Reserved
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]