ちょっと何言ってるか分からないですねえ……
内容(「BOOK」データベースより)
これまで、「わからない病」「治らない病」として差別的に扱われてきた「精神分裂病」という名称が「統合失調症」に変わった。過労・不眠によって心が閉ざされてゆく発病までの初期段階から、対人恐怖・迫害妄想の段階を通り発病に至るまでの経緯を解明。心・身体・社会という統合的視点から、この病を了解的に捉えなおす。汎精神疾患論のアプローチから、精神病理を解体する。
と言いたいくらい学術的、専門的な言葉の羅列と言える内容。
統合失調症という病を詳しく知り、どういった歴史があって、この病気にはどういった特徴があるか、また症例はどういったものがあり、ケースとしてどのように分けられるか。ということに焦点が当たっており、
患者とどう付き合っていくのか、どう治療していけばいいかといった部分がほぼ見受けられない。
興味本位で首を突っ込んだり、「家族が統合失調症なんです……」という人にはあまりお勧めできない内容。
●序章『精神分裂病から統合失調症へ』
●1『精神疾患とはなにか?』
●2『関係失調としての統合失調症』
●3『迫害妄想型の人間学的構築』
というのが本書のおおざっぱな構成だが、読み終えても、なんだか念仏を唱えられてしまった気分。正論であり、素晴らしいことが書かれているのはわかるのだが、実用性として求めるにはひどく専門的。
言葉の意味を知ろうと広辞苑や百科辞典を開いたはいいが、文学的・説明的すぎていまいち理解できない感じに似ているのだが、
統合失調症の具体的症例が載っていることは救い。
実に具体的内容について触れない感想を述べてきたが、
つまり、
私には難しすぎる内容だった。という感想でお許し頂きたい。
科学的分析や医学的な意見を求める人には、素晴らしい本なのだろう。
値段もスリーセブンという縁起の良さ。・・・どうでもいいっすね。
評価:★★☆☆☆
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