こんなんでいいんですか?
内容(「BOOK」データベースより)
人質を取り、ビルに立てこもった殺人犯に指名され、現場へ駆けつけたOLの矢田部真美。犯人の白木和也は高校の同級生で、人質の広田悠子は白木の恋人だった。二人はなぜ人質事件を起こしたのか?真相が明かされる前に、白木は警察に射殺されてしまう。真美は事件の調査に動き出すが、先く先々には何者かによる妨害工作が待っていた。
赤川次郎作品は初めて読んだ私。正直、言っていいでしょうか。
つまらない。
会話文が多めで、ページ数の割にスラスラ読めて、サクッとした感じが長所な作家なのだろうと思うのですが、私には軽すぎた。
文体が軽い。設定も内容も軽い。何も伝わってこないです。
プロットだけ考えて、台本風に書き連ねたって印象が拭えません。
プロットも辻褄だけ合わせてはいるものの、面白さや奥深さが全くなく、現実性(小説内における)さえ欠いた印象を受けました。
途中から読むのが苦痛になりましたが、「化けるかもしれない!」「人気作家の作品だぞ!」と奮起して最後まで読んだものの、後悔しか残りませんでした。
文章力は問題ないってことにして、表現力は彼の作風ってことにして、それならば内容は?
私にとっては正直何も残らない小説でした。
名前をよく耳にする人気作家なので、他の作品にその秘訣があるのかもしれません。
評価:★☆☆☆☆
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