いいんじゃないかなあ
内容(「BOOK」データベースより)
狼神ホロとの二人旅を続けることを決めた行商人ロレンス。港町パッツィオでの銀貨騒動で儲けた上等な胡椒を武器に交換し、異教徒の地への玄関口、北の教会都市リュビンハイゲンで大きな商売を仕掛けた。しかし思いもかけない謀略に嵌ってしまう。賢狼を自称するホロでも解決策はすぐには見つからず、時と運にも見放されたロレンスは、商人生命を絶たれてしまうほどの窮地に。何とか秘策を思いついた二人は、リュビンハイゲンへ向かう途上で出会った羊飼いの少女にある任務を託すのだが…。第12回電撃小説大賞銀賞受賞作第2弾。
「狼と香辛料は経済学」なんて宣う人とそれが揶揄されるような、そんな話題性を持ったこの作品。今回もなかなか面白い。
経済学というのはさすがに言い過ぎだが、貿易や為替と言った経済絡みの話を前面に押し出しており、ある程度オッサンな自分でも「対象年齢明らかに違うなあ」と感じることはあまりない。
今回も展開としては前作と似た感じで、かと言って「またこのパターン?」と落胆することのない安心できる内容だった。
主人公とヒロインのイチャイチャ具合には失笑を買う人がいるかもしれませんが、私はほのぼのとして好きかもしれない。
なんか賢狼のヒロインさんが暴れすぎなイメージもあるけれど。これじゃ瞬く間に黒い噂が流れるんじゃないか?って。
まぁ、まだ二巻(何巻で終わるか分からないが)ですが、いきなり商人生命を賭けたような大勝負が出てきて後々ネタ切れを起こさないか、グダグダな延命が続かないか心配な点はある。
評価:★★★☆☆
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