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いまいちなんですよね……

万能鑑定士Qの事件簿IV (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

希少な映画グッズのコレクターの家が火事になり、プレミア品の数々が灰になった。翌朝、やはりレア物のパンフレットやポスターを扱う店が不審火で全焼する。連続放火魔の狙いは、かつて全国規模でヒットを飛ばしながら存在を封印された1本の邦画だった。ミリオンセラー『催眠』の主人公、カウンセラー嵯峨敏也が登場、凛田莉子との初顔合わせを果たす。頭脳明晰な異色コンビが挑む謎とは?書き下ろし「Qシリーズ」第4弾。



万能鑑定士Qシリーズ、第4巻。表紙絵に表情や仕草が出てきたのは、意味があるのか、ただのマンネリ防止か。

今回の話はとある映画のポスターを焼失させるため放火もいとわない犯人をつきとめるお話。
催眠シリーズに登場する臨床心理士の嵯峨も登場し、どんな話かとわくわくして読んでみた。

けれども、個人的にはいまいち面白味に欠けた感じだ。本作の見所、主人公の鑑識眼は健在だが、それ以外での真新しい要素はなく、「この巻はいいぞ!」と思わせる内容はなかった。
犯行の謎的な要素も魅力がなく、臨床心理士の嵯峨の登場もこれといった必要性は感じられず、真相の意外性もそれほどなかったというか。
シリーズものにとって不可避かもしれない残念な巻、という印象だったが、きっと人によると思う。あくまで実に個人的な感想である。


評価:★★☆☆☆

万能鑑定士Qの事件簿IV (角川文庫)
「万能鑑定士Qの事件簿IV (角川文庫)」
 [文庫]
 著者:松岡 圭祐
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2010-06-23
 価格:¥ 540
 
 
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うわ、すげえ。

万能鑑定士Qの事件簿III (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

人気ファッションショップで、ある日突然、売り上げが落ちてしまう。いつも英語は赤点の女子高生が、東大入試レベルのヒアリング問題で満点を取る。この奇妙な事象をともに陰で操っていたのは、かつてミリオンセラーを連発した有名音楽プロデューサー・西園寺響だった。借金地獄に堕ちた彼は、音を利用した前代未聞の詐欺を繰り返していた。凛田莉子は鑑定眼と機知の限りを尽くして西園寺に挑む。書き下ろし「Qシリーズ」第3弾。



と思ってしまった。

読む前、
もうなんか、BOOKデータベースの時点でネタバレなのがちょっといけない。これは読む前からある程度わかっちゃうじゃないか、と少し憤りを感じた巻だった。
と言っても、捕まえるまでの過程を楽しめるのが本作である。それに後半の展開は、やはりこのBOOKデータベースからは想像できない方向へ向かうので面白かったと言える。心配せずに読んでいただきたい。
上記BOOKデータベースの2文目までの通り、人気ファッションショップが急に売り上げが落ち、英語がいつも赤点の女子高生が満点を取るといった、オカルトとまでは行かない怪奇現象。「なんでなの?」となってしまう題材はなかなか魅力的だ。

読んだ感想は抜群の安定感があるシリーズだ、という実感。やはり、主眼となる主人公凛田莉子の鑑定眼はもちろん、その構成を支える著者の様々な知識は、専門的な点から現代の若者文化のちょっとマニアックな知識まで何でもござれといった様相。2巻の終わり方に若干萎えていたが、知的な感じが好きな私にはこのシリーズは追っていこうと思わせるものがある。

そして今巻は、個人的には文句のない出来だった。締め方、トリック、過程、鑑定眼の魅せ方、すべて洗練されていて「うわ、すげえ」と思わせる出来だ。著者には取材・知識面はもちろん、構成や文章力の面でも尊敬の念を抱いてしまった。2巻で一時ストップしていたが、このシリーズは付いていかせていただこうと思う。


評価:★★★★★

万能鑑定士Qの事件簿III (角川文庫)
「万能鑑定士Qの事件簿III (角川文庫)」
 [文庫]
 著者:松岡 圭祐
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2010-05-25
 価格:¥ 540

 
本物と全く同じ偽札が出回ったら……



内容(「BOOK」データベースより)

『週刊角川』記者・小笠原は途方に暮れていた。わずか2日で、コンビニの弁当は数千円から数万円に、JRのひと区間は九千円以上になり、いくら金があっても足りないのだ。従来のあらゆる鑑定をクリアした偽礼が現れ、ハイパーインフレに陥ってしまった日本。だが、まだ万能鑑定士・凛田莉子の鑑定がある!パーフェクトな偽礼の謎を暴き、未曾有の危機から国家を救うことができるのか!?書き下ろし「Qシリーズ」第2弾。





日本は終わりです。


第一巻と続けて一日で読み切ってしまったほど、サクサク読める本作。
前巻の凛田莉子の鑑定眼によって日本の危機がなぜ起こってしまったのか、というところから始まり、偽札だらけのハイパーインフレが日本を覆う恐ろしい時代を描いている。

・・・のだが、世間のパニックはともかく、政府や警察などの公的機関、マスコミの動きは幾ら何でもひどいんじゃないだろうか。まぁ、小説ですからある程度のつじつまが合っていればそれでいいのだが、最後まで読んでみた感想は『いやぁ、スケールのでかい話だけど、ちょっと無理があるよなあ』という感じ。
まぁ、筆者もその点分かって書いているので、フィクション作品に現実味どうこう言うのは駄目でしょうけど。

しかし、伏線の置き方やら、徒労に終わる捜査の描き方に鑑みても、もうちょっと何とかならなかったのだろうか、という印象。名状しがたいスッキリしなさというか、アンフェアーというかを感じた。とにかく結末は私的には少し残念だった。


とは言え、凛田莉子の鑑定眼という点では、この作品は素晴らしい。作者の取材能力が輝いているのか、「そんなこと知らねえ!」ということばかりで、知識欲を満たす点では読んでいて面白い
また、莉子の故郷、沖縄の地域性がよく描かれているなぁ、と思う。なかなか筆力のある著者だと思うのだが、鑑定面以外のストーリーは少し期待外れ。

苦言を呈したが、あくまで結末を見ての感想。
読んでいるうちはハイパーインフレの惨状や「え? 何がどうなってるの?」といった部分が多く、なかなか面白かったと言える。


評価:★★★☆☆


万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫)
「万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫)」
 [文庫]
 著者:松岡 圭祐
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2010-04-24
 価格:¥ 540
 by ええもん屋.com
 
僕も鑑定してください!



内容(「BOOK」データベースより)
東京23区を侵食していく不気味な“力士シール”。誰が、何のために貼ったのか?謎を追う若き週刊誌記者・小笠原は、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女と出会う。凛田莉子、23歳―一瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る「万能鑑定士」だ。信じられないほどの天然キャラで劣等生だった莉子は、いつどこで広範な専門知識と観察眼を身につけたのか。稀代の頭脳派ヒロインが日本を変える!書き下ろしシリーズ第1弾。



いや、なんでもないです。


表紙の美人さんがどんな慧眼を披露してくれるのか、と思いながら読み始めたわけだが、表紙から感じたクールな印象とはなかなか真逆な個性的キャラクターだったので、なかなか楽しめた。
また、ライトノベル風味な事もあり、読みやすさはぴかいち。サクサクと行く。

さて、その美人さん、凛田莉子がなぜ万能鑑定士。どんな活躍をしているのだろう。と待っていたら、なかなかそういう場面にはならない。それよりも彼女のいでたちについて書かれている。
第一巻でこの構成はどうなんだろう……。
過去に行くだけでなく、主眼となる話よりも先の未来にまで時系列が行ったり来たりするのは、こうする必要があったのかと言われるとそうとは思えない。
しかし、話の本筋はしっかり通っていて、ただの何でも鑑定!ってだけではないのでご安心あれ。

と言うのも、

雑学気分で楽しめる鑑定のやり口は、素人にはとても目の付けられないところをまざまざと見せつけてくれる。
わずかな手がかりから事件を解決に導く観察力は、さながら推理小説のようで、読者としても「え? 今のだけでわかるの?」という気持ちにさせること請け合い。

これだけじゃあ終わらない。

本作品は、上記のような千里眼披露宴になるだけの小説ではないのだ。彼女が事件を解決したことで、日本の未来が破滅的状況になってしまうという。そして、その全容は二巻に続くらしい。
これは二巻も読むしかないではないか。

構成に少しひるんだが、
先の読めない話の内容、雑学気分で楽しめる鑑定眼の凄さ、また世紀末な世界観はかなり好評価。思った以上に面白いかもしれない。まぁ2巻を読んでからですね。

ジャンル分類が難しいけど、表紙の感じからラノベの派生と踏んで、ジュブナイル的位置づけでいいかなあ。


評価:★★★☆☆


万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)
「万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)」
 [文庫]
 著者:松岡 圭祐
 出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
 発売日:2010-04-24
 価格:¥ 540
 by ええもん屋.com
 
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