獄中編の裏側
内容(「BOOK」データベースより)
副社長と新人カメラマンは情報を得るためシカゴの街へ。奇妙な集団はヒューイの命令で大事に備えて密かにシカゴの街へ。破壊魔はルッソ・ファミリーに誘われ、ラッドの代わりにシカゴの街へ。研究者は会社があるのでシカゴの街へ。吸血鬼は友達の為にシカゴの街へ。曲者達が刑務所にいる間、一方のシカゴでは全土を揺るがす大事件が巻き起ころうとしていた。三百箇所に仕掛けられた爆発物。同時に併発した二百人以上の失踪事件。すべてが繋がり始める時、娑婆の空気を塗り替える者とは―。
1934年の事件は、前巻の獄中編とこの娑婆編が同時進行、そして次巻の完結編に繋がる形になっている。
今回は新たなカリスマ?グラハムの件や、情報屋副社長の巧みなビジネスなどが見所。話としては、ヒューイやネブラ、それに関わる様々な登場人物がいったいどのように立ち回っていたのか、その全容といった感じ。
安易にバトルシーンに持っていかない引きつけ方もいい意味で憎たらしい。
どうなるかハラハラすることの多さが、この作品の面白さだなあ、と実感する。
これだけ多くの登場人物、張り巡らせまくっている伏線を見事に回収する著者。次巻でどのように完結させてくれるのか楽しみで仕方ない。
評価:★★★☆☆
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