上手くなってきた?
内容(「BOOK」データベースより)
「不幸だ…」真夏の夕暮れ。補習帰りにジュースの自動販売機に金を呑まれた上条当麻はそう呟いた。「ちょろっとー。なにやってんの、アンタ?」カツッと革靴を鳴らしながら、御坂美琴は上条に声をかけた。「お姉様?」その後、美琴に顔形そっくりの御坂妹がやってきた。三人の出会い。それが、事件の幕開けだった。一方通行と呼ばれる超能力者が起こす殺戮劇の、幕開けだった―。
文章力の話、正直上手くなっています。今回は作者のトンデモワールドも理解しやすかったように思います。
今回は、インデックスの出番はなく、一巻でちらっと出てきたレールガンの使い手のお話。
話としても、魅力的なキャラクターが出てきて、「こいつと戦うのか?」とか「どうなってんの?」とか思う場面もあり、良いとは思います。
ただ、悲しいのは結末が読める、ということ。
主人公の能力ですべてぶっつぶす、説得する、という展開が容易に想像でき、しかもその通りで終わるところが残念すぎる。
また、例に漏れず、今回も主人公のエゴが炸裂。他者の心情を考慮する様子が無い感じが嫌悪ポイント。
「俺が言うこと(やること)が正しい! 俺が解決! よかったろ?」て感じです。実際、なんでも何とかやって結果オーライな展開なので、その点でも展開が読めます。
評価:★★☆☆☆
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