勝てる人は何故ツモがよいか
内容(「BOOK」データベースより)
麻雀は奥が深いゲームで、多くの人が熟考を繰り返し、裏目を引いてはボヤいています。ところが上級者になると、いつもリズムよくツモと打牌を繰り返すのに、ほとんどミスを犯しません。これは麻雀の定石をよく知っているからです。本書で効率のよい手作り、的確な読みなどを覚えて、あなたもぜひ上級者の仲間入りをしてください。
上手い人と強い人は麻雀においては別。と聞いたことがあります。
おそらく、強い人は引きが強い、運がいい、ということだと思います。
ならば上手い人はどうか。セオリー(教科書)通り打って、駄目なときは駄目。
そんなことでしょうか。
しかし、自分なりに教科書通りの打ち回しをしていても、勝てないのは運のせいと嘆くのはまだ早いかもしれません。
と言うのも、本書に書かれているとおり、ツモの良さや和了には、運で済ますより先に、やるべきことがあるからです。
裏目を引いて運がないと捨てる前に、裏目を引くことも考慮して牌選択をしなければならない。
最速の牌効率でテンパイにもっていても、そこは最速の安手で和了る場面ではないかもしれない。
それなりにやってきたつもりだけど、まだ未熟な点があるかも知れない人にこの本がお勧め。
役に持って行くための牌効率は初歩の初歩とは言え、まだ詰め切っていない部分もあるだろう。
そこから、チートイかトイトイか、待ちのよいピンフかカンチャンになるがチャンタか、役牌を鳴くか鳴かずに手役を見るか、などのケースバイケースな役の選択。
赤ドラの扱い方とその駆け引きや役作り。後付けについて。雀頭の作り方。
牌だけでなく、牌を切る動作などの雰囲気、読みや駆け引きなど、麻雀における必須テクニックが定石として網羅されているのがこの本。
本書は、
1章『手役の定石』
2章『リーチと手組みの定石』
3章『選択と読みの定石』
4章『ゲーム回しと格言の定石』
で構成されている。
計100通りの定石それぞれに練習問題(何切るなど)も用意されており、一皮剥けるための知識がここにある。
実力アップを切望する初級者か、自称中級者にもってこいではないでしょうか。
赤アリのアリアリルールの現代麻雀をやる人ならば、持っておいて損はない一冊。
コンパクトサイズで持ち運びにも向いている。
評価:★★★★★
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