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最っ高の気持ち悪さ


内容(「BOOK」データベースより)
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。



貴志祐介作品に貪欲な私だが、今まで読んだ中でこれが最も熱かったかもしれない。
ホラー分類ということで、絶望的な気持ち悪さや恐怖が襲ってくる。
この素晴らしさについては、語る技量も無いと説明を放棄したくなるが、それではこのサイトの意味がないと思い、自分を奮い立たせます。

背徳的な行動の数々を引き起こす得体の知れない症状の人々が描かれる。設定だけならまだしも、その表現がえぐい。
おそらく、読者にイメージさせることが上手なのだ。説明された内容を想像するだけでなく、文章からは読み取れない部分をも想像させる感触。文章から現場の臭いさえ漂ってくる、というのは言い過ぎかな。

次の人物に主観が移る際にも、この人にいったい何が…?などとビクビクしながらも、ページを捲り続けてしまう。
結論も納得。どんでん返しを期待する、おそらく推理ものやミステリーならば「なんだそりゃ」になるでしょうが、ホラー作品としては正直非の打ち所がないと私は思った。

もう一度読み直して、何がそんなにすごいのか研究したいところです。
まぁ、単純に自分の好みだったってのが大きいかもね。


評価:★★★★★

天使の囀り (角川ホラー文庫)
「天使の囀り (角川ホラー文庫)」
 [文庫]
 著者:貴志 祐介
 出版:角川書店
 発売日:2000-12
 価格:¥ 820
 by ええもん屋.com
 
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「天使の囀り」
「文章からは読み取れない部分をも想像させる。文章から現場の臭いさえ漂ってくる」というのはすごいなあ……と思いました。地の文を描く力がある作家さんなのではないだろうか、と思いました。

ストーリーも、かなり独特のような気がしました。
東上三郎さん / 2009/02/20(Fri) / URL
「天使の囀り」
コメントありがとうございます。
もちろん主観ですよ^^

一押しです。
エリシオさん / 2009/02/20(Fri) / URL
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