一家に一冊!
内容(「MARC」データベースより)
YES・NO形式のチャートで自分の心と体の状態を検索。不調の原因として考えられる病気がわかる事典。現代人を悩ませる多様な疾患を網羅し、病気の特徴・原因・検査法・治療・予後を完全サポートする。
とありきたりな文句を載せるのも芸がないが、実際、
一家に一冊あればいいと思う家庭の医学書。
冒頭では、フローチャートで自分の症状と照らし合わせ、何の病気の可能性があるのか調べることが出来、その病気のページへ案内してくれる。
胃腸などの消化器官、呼吸器官、性器や女性特有の病、頭痛、吐き気などの諸症状、心の病といった具合に網羅しており、
自分や家庭に起こっている不安な症状を解明するのにピッタリな内容。
また、A型肝炎だのB型肝炎だのC型肝炎だの何のことや、という疑問も晴らしてくれる。
●第一章『症状の正体を探る――チャートでセルフチェック』
●第二章『食道・胃・腸の病気』
●第三章『肝臓・すい臓・胆のう・胆道の病気』
●第四章『心臓・血管・血液の病気』
●第五章『脳・神経の病気』
●第六章『呼吸器の病気』
●第七章『腎臓・泌尿器の病気』
●第八章『婦人科の病気』
●第九章『代謝系・内分泌・免疫の病気』
●第十章『骨・関節の病気』
●第十一章『皮膚の病気』
●第十二章『目の病気』
●第十三章『耳・鼻・のど・歯の病気』
●第十四章『ストレスと心の病気』
と章タイトルを挙げていくだけで、どれだけ網羅しているかがわかってしまう。
探究心で読むのもよいが、気になりだしたら切りがないもので、知って安心どころか、不安が増長するかもしれない。早期発見にはいいかもしれないけれど、医者に「私は過敏性腸症候群だと思うんです。調べたんです」と知った風な口を利くのも面倒な患者かもしれないので、あくまで参考程度に。
また、
全ページカラーであり、人体の図解もあるので実に分かりやすい。病気の説明も具体的症状や発症原因、治療法や予後まで載せられており、それが約700ページにもわたる大ボリュームなので、この価格でも全く痛くない。
本のサイズは若干大きく感じるが、携帯するわけでもないので差し支えない。
用途と満足度で言うならば、文句無しの満点。他の書物と比べていないが、おそらく素人が扱う分には「説明がいまいち不足していて残念」といったことはないはずだ。
評価:★★★★★