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株取引を始めたての人向けかなぁ


株式市場「強者」の論理
内容(「BOOK」データベースより)
テクニカルや保有率、格付けを利用した株価操作は日常の世界。暴落に怯える「弱者」、暴落を喜ぶ「強者」の違い。投資家心理を巧みに操る「強者」への対抗策とは。リスク管理を徹底すれば、資産数十倍も夢ではない。






出版時期はやや古いが、好きな著者の本ということで、手を出してみた。書かれていることは今まで読んだ本と重複しそうな予感こそするが、肝に銘じるという思いと違う本を読みたいという思いで、追いかける私であった。
内容は上にも書いているように、株口座を開いて「さて儲けるぞ!」と意気込んでいたりする人に適したものかと思う。

章題は以下の通り。

●第1章『マーケットの厳しい現実』
株式市場の不公平、個人投資家が鴨にされる原因などを主として、どれだけマーケットで儲けることが難しいかを説く。今の時代、株で一山当てようと目論む人は少ないとは思うが、これから株に夢を見て始める人はこの章の事実を知っておいた方がよいだろう。

●第2章『マーケットの強者の論理』
大口投資家に狙われる小口個人投資家のロスカットの考え方、大量保有報告書の考え方、個人投資家が犠牲になりやすい様々な株価操作、また個人投資家が陥る心理状況と儲ける側(強者)の心理の違いなどを述べ、マーケットで強者となるためのヒントを与えている。
またインサイダーの実情も書かれており、まさに個人投資家は鴨にされているというのがわかる。

●第3章『個人投資家の対抗策』
まずは、強者が儲かる仕組みを個人投資家が作っているという観点で、その指摘をしている。それから個人投資家としてできる対抗策を提示している。大口投資家のやり口に対して一つ一つどうすればよいかを述べている。

●第4章『心理戦を制するものは勝ち組投資家になれる』
勝ち組投資家になる為の心理戦の仕組みを教えてくれる。損小利大が勝利の方程式であることはご存知かと思うが、なぜ人は損大利小の行動をとってしまうのか、塩漬けしてしまう心理、勉強すればするほど下手に自信が付いてしまう、自信家こそが慢心に気づかず大損をしてしまいがち、といったように、人間の心理はこうも相場では損をするようにできているのか、ということに気づくはず。メンタル面での株式入門はこの章がピッタリかもしれない。
また、勝つ為の方法論もかいつまんで簡単に述べている。詳しくは別書という形だ。
私自身、投資の始めたての頃にはここで取り上げられた思考にハマっていたのだが、最近になって勝ち組の考え方ができるようになったと自覚している。無論、まだ完璧にではないが。かといって、それで儲けられる世界でもないのも現実である。

●第5章『外国人投資家を理解する』
この章で書かれていることは比較的具体的実践的な内容で、章題の通り外国人投資家の動きを見ることが勝つことへの道しるべと言える。だが、著者の書いた『株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる』を見れば、より具体的な内容が書かれており、本章を読んで実践しようと思う人はそちらを読んでみるべきだと思う

●第6章『資産を数十倍にする方法』
「『資産を数十倍にする』なんて不可能だろう」と怪訝な顔をする人は正常だと思うのだが、やろうと思えばできるのが株の世界。そのための極意がここに書かれている。
しかしまぁ、やはり信用取引と上昇トレンドがキーとなっているので、市場に見極めとリスクヘッジが必要となる。当たり前ではあるが、リスクを抱えること、リスクを回避すること、市場の分析力、勝負に出るあるいは損切りをする精神力無しに資産を増やすことは不可能である。


全体的に株式投資の入門的位置づけであると思われる。株式投資に手を染めてみたいという人に向けた注意書きというのが個人的な印象である。
ある程度のセオリーは書かれているが、具体的な投資方法や分析については別の書籍の方がよい。よって、株式投資である程度自分のスタンスを確立していたり、損小利大のコツやメンタル面での指摘を耳にタコができるほど聞いてきた人には本書は物足りない内容と思われる。

株の取引のやり方はわかったけど、どういう取引をすればいいのかを知りたいというような人に勧めたい。


評価:★★★★☆

株式市場「強者」の論理
「株式市場「強者」の論理」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:中原 圭介
 出版:ナツメ社
 発売日:2007-06-19
 価格:¥ 1,470

 
 
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