謎に包まれた探偵業界の真実
内容(「BOOK」データベースより)
知られざる探偵の世界、現役探偵がその技法のすべてを明かす―。
ミステリー小説のように、殺人事件を解決!なんて事は無いのは、さすがの門外漢でも分かるのだが、浮気調査くらいしかぱっと印象に浮かばない探偵という職業。
本書では、その探偵について、現役探偵が業務内容や探偵技法、料金設定まで様々な闇の部分について教えてくれる。
章立ては、以下の通り。
第一章 探偵業界の仕組み
ここでは、探偵という職業とその仕組み。依頼から報告までの流れや、業務の概論が書かれている。
探偵の業務の中でも、事務や営業的な要素をまとめている。
第二章 探偵の技法
ここでは、探偵の行う調査は大きく分けて尾行調査と内偵調査の二つ。その調査方法を事細かに書いている。
どういった依頼があるだとか、現地の場所や状況ごとの注意点などをまとめていて、知的好奇心を満たしてくれる。
探偵側にとって嫌なことなど、探偵に不利なことについても書いているあたり、現実味がある。
第三章 探偵の実態
ここでは、調査依頼の料金設定や、成功や失敗の基準などを示しており、優良探偵社とはどんなところかを書いている。
探偵に依頼を考えている人はこの章を見るのがよい。
第四章 別れさせ屋の真実
おまけ程度に、探偵とは似ているようで少し違う別れさせ屋についてを言及している。
感想は大満足。職務上、メディアに放送されにくく、公表しにくい探偵業界の実情が赤裸々に記されているといっていいかもしれない。興味のある方は是非読んでほしい。
評価:★★★★★