皆で楽しむ心理トリックを掲載
内容(「BOOK」データベースより)
本書の問題を何人かでやっていると、人によって反応が微妙に異なることがわかります。「トリック」を見破るのが早い人・遅い人がいますが、さらには見え方 そのものまでもが人によって違っていることに気づくはずです。その違いこそが、ズバリ性格の違いなのです。心理トリックは“心のあり方”を利用しているの で、トリックの見え方から逆にその人の心のあり方が見えてしまうのです。それを応用したのが心理ゲームです。恋人や友人の心の内を覗いてみてください…。
いい意味でも悪い意味でも、ただそれだけ、という。
●第一章『おしゃべり心理トリック33』
だまし絵やいろいろな知覚ができる絵・図・文字が33題。おしゃべり、という意味はいまいち図りかねるけれど、おそらく友人とわいわいやる感じをイメージしての事だろう。人によって感じ方、見方が違うということがわかる。
そういった点での実生活での応用や教訓などを記してはいるが、強引というか、役に立つのかなあ、と。
●第二章『不思議な心理実験10』
こういう実験をされた場合、あなたはどう動きますか? また、その場合、どんな気持ちでしたか?といった具合に10題挙げられている。心理学的な説明が非常に簡素にされているが、個人的には「それで?」と思う程度の内容で、いまいち面白さに欠けるかなぁ、と。
●第三章『心理法則・恋愛篇20』
恋愛絡みに使える心理テストが20題。それ以上でも以下でもないし、テスト結果の説明も簡素すぎて「ほんまかいな……」となる部分もある。もう少し根拠を詳細に述べないと、「それだけで人を判断できるのかよ」というこれ系の本にありがちな状態になりそう。
また、「持っている携帯のストラップはどうやって手に入れたものが多い?」という質問に『懸賞で当てたもの』という選択肢があるのは、心理テストとしてどうかと思う。
●第四章『心理法則・友情篇16』
友達との間で使える心理テストが16題。第三章と同じような感想。
●第五章『使える! 秘密の心理トリック10』
使えるかもしれない心理トリックを10題。『秘密の』というのはただの煽りであって、いたって普通の心理トリックだと思う。
心理学の本を読んできた私には既知の情報ばかりだったので、これといった感動もなく……。
かなりライトな内容であり、文庫サイズのよくある心理テスト系と思ってくれたらいいと思う。
心理学の本をかじっているせいか、「それで?」と思ってしまうことが多かった。また、「どれを選んでもそれっぽいじゃん」という楽しめない感情を抱いてしまう自分。駄目ですね。
この本は友人や恋人と一緒に読んでわいわいやる本です。一人で勉強がてらに読む本ではないので、用途を誤らぬよう。
まぁ、一人で読むがっかり感は★1な評価だが、用途違いと言うことで、こんな評価。
評価:★★☆☆☆
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