速すぎてついていけねえw
内容(「BOOK」データベースより)
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女“黒雪姫”との出会いによって、彼の人生は一変する。少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは“加速世界”の存在を知る。それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士“バーストリンカー”となった瞬間だった。ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞「大賞」受賞しデビュー!実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場。
太っていていじめられっ子な主人公。加速する世界といった感じの設定。
聞いた感じ、なかなかインパクトがあって良いなと思い、買ってみました。
初めの数十ページ読んでみて思ったことは、設定について行けない。独特の世界観に詳細のルールと戦闘や属性云々の説明。なんだか、中学生が考えそうなゲーム的なものにしか感じなかった。
そんなこと言って、この本に何を期待して手に取ったんですか? と言われると頭をかきむしりたくなる。
ラノベというジャンルに対する価値観をもっと改めるべきなのだろうか。まあ、好みの問題。
しかし、文章は上手い。語彙も豊富で、アクションシーンや物語の展開に関しても、文章面で素人目には非の打ち所がなく、リーダビリティが優れている印象。その辺はたしかに電撃大賞「大賞」受賞なだけあると思う。
読み終えて、
いじめられっ子だった主人公の卑屈さは上手く表現されているが、その彼に対し、ヒロインたちがどうしてここまで好意的なのかという点だけ納得できなかった。
評価:★☆☆☆☆
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