科学の時間です
内容(「BOOK」データベースより)
ここは、学園都市の全女子生徒が羨望の眼差しを注ぐ名門女子校・常盤台中学。もちろん通う生徒は全員“お嬢様”である。その“お嬢様”のひとり、御坂美琴が体育の授業後に、汗をかいた身体を洗おうとシャワーを浴びていると、隣から一人の少女が声をかけてきた。白井黒子。学園都市の治安を守る『風紀委員』であり、空間移動能力を持つ大能力の少女。彼女は、美琴を放課後のショッピングに誘う。―それが、黒子の長い長い一日の始まりになった。お姉様・御坂美琴の本当の姿を知る、長い長い一日の…。お姉様と“あの殿方”が交差するとき、白井黒子の物語は始まるのですの。
前巻の魔術サイドとは相反して今回は科学サイドが舞台。
一人称は、上条当麻ではなく、主に白井黒子というテレポート能力を使う少女。
前巻では魔術サイドの設定や世界観に圧倒される内容だったが、今巻はあまり設定面での進展は薄かった。
純粋に白井黒子がトラブルを解決し、正義感や友人との絆を再確認するといった至って普通な内容。
緻密な設定の濃さが売りの一つであるだけに、今回は内容の薄っぺらさがにじみ出ている印象。
テレポート関連の能力の設定は大いに披露されるが、どうも同じ事の繰り返しに見える。
また、前巻までに登場したキャラクターも出てくるが、見せ場を作ってあげました、といった感じがしてならない。
今回の見所は白井黒子と新しい敵との戦いであり、それ以外にほぼ何もないかもしれない。
主観人物が変わった点は変化だが、内容面に面白みがなかったかなぁというのが率直な感想。
評価:★☆☆☆☆
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