「ありえねえ…」(いろんな意味で
内容(「BOOK」データベースより)
自分の部屋に、純白のシスターがいきなり空から降ってきた。「ありえねえ…」上条当麻はつぶやくが、そのシスター姿の少女はこう言った。自分は魔術の世界から逃げてきた―と。ここは“超能力”が“一般科学”として認知された、アンチ・オカルトの学園都市。上条は『インデックス』と名乗る謎の少女の言動をいぶかしむが、二人の前に本当に“魔術師”が現れて―!期待の新人が贈る学園アクションストーリー登場!
素晴らしい(?)設定の数々に目を引かれ、友人が全巻揃えていたので興味本位で手を出してみた。
自分の中では、この話、ラノベというジャンルのステレオタイプの一つ。だからこそ読んでみるかぁ、と思った。
気になったのが、文章力……。なんだか分かりづらいことが多い。無理矢理自分を納得させながら読むスタンスになる。設定自体はよく考えられていて、「こんなのが書きたい!」ていう気持ちが伝わってくるのだが、気持ちだけで内容がぴんと来ない。
設定がよく考えられてはいるのだが、練り込み不足? と感じる矛盾点というか、納得できないところもある。
「いろんな文献とか読みあさってるのかなぁ」などと思いながら設定面に感心する一方で、どうも小説に入り込めない残念さがある。
ただ、結構続いている作品のようなので人気はあるらしく、この巻を見た感じでは、今後文章力や設定の回収面での作品としての完成度向上が見込めるのでは? と期待できます。
評価:★☆☆☆☆
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