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なんなんだ、この非の打ち所のなさ


勝ち切る投資 お金の神様2
内容紹介
「最も予測の当たるエコノミスト」が選んだ「どれを買っても有望な銘柄」をお教えします!
「なんの銘柄を買えばいいか、わからない」「どうして自分の株は上がらないんだろう」
普段、そんな「疑問」を抱いている方は多いのではないでしょうか。





内容紹介が非常に長かったので、コピペするのも憚られるため以下省略します。

資産運用のコンサルティングや執筆活動など財テク面、経済予測面での知識が豊富な著者中原圭介氏の意見は、なかなか信頼している私。リーマンショックを当てたという点はもちろん、エコノミストとして読者に正確な情報を提供し、読者に投資や資産運用の方法論や経済市場の考え方などをしっかり教えておきたいという思いが強く伝わってくるからだ。
何よりも、自分の予測と反した結果が出たときにも、きちんと謝罪(するほどでもないにしても)したり、なぜ結果が違ったかなどのアフターフォローもしている真摯な姿勢は、メディアの言っていることは信用できなくなる投資家達にとってはやはりそれなりの信頼を獲得できていると思う。

本書はまえがきにもあるとおり、週刊誌で連載されている『お金の神様』に書いた記事をまとめたものであるが、「こんなの情報が遅い」と思うこともなく、むしろ主旨としては読者に著者のエコノミストとしての考え方を教授するような内容と捉えてよい。
それに、一年ほど前の記事であっても、それが著者の意見と現在の状況と比べることができ、著者の経済予測の実力を測ることができる。また、その点については、章の初めに検証コラムが書かれており、その章から特定の議題をピックアップして、当時の記事と現在までの情勢を検討し、今後の展望も書き添えているので、読みがいがある。

章題は以下の通り。Q&A方式の記事となっており、各章に10個以上のQ&Aが載っている。あまり章題の体を成していないような内容もあるため、特に勉強になったと思う議題について各章ごとに挙げていこうと思う。


●第1章『「逆張り」は危ない!』
個人的に特に勉強になったことは、
金融危機に直面しているアメリカの実情を推測している『Q3.アメリカもデフレになる?』
ETFについて詳しくなかったので、実際のところどうなのかがわかった『Q4.商品ETFは投資対象になる?』
具体的な発表された数字だけでなく、その内訳までも考慮しながら考察している『Q5.中国・不動産バブルは崩壊する?』と『Q8.日本のGDPは劣化した?』
また、日本の個人投資家にとっては『Q9.順張りと逆張り、どちらが有効?』の項は頭に入れておきたい。

●第2章『終身保険は消えゆく商品!』
個人的に特に勉強になったことは、
株式の運用や企業間での株のやり取りの実情を知ることができた『Q15.「持ち合い解消の売り」って何?』
少子化の深刻な日本の将来を考えさせられる『Q16.日本は移民を受け入れるべき?』
日本のよい部分を確認させられる『Q19.日本は観光立国できる?』
生命保険などの運用の実態と今後の展望が理解できる『Q21.「終身保険が消える」ってホント?』
原発事故関連で現在代替エネルギーに関心が高まっている現在だが、それが起こる前の著者の記事で太陽電池についてどう考えているのかを知ることができる『Q26.太陽電池株はいまだ有望?』

●第3章『金はまだまだ買われる!』
個人的に特に勉強になったことは、
ギリシャショックからのユーロ圏の現状と今後を予測している『Q29.アイルランド支援で欧州危機は収束?』
REITについて無知であった自分に不動産関連の状況が少しわかった『Q30.日銀の買い取り決定でREITは「買い」?』
まだ2011年は終わってこそいないが、著者の先見の明が拝める『Q35.'11年の日経平均の高値は?』
アメリカの金融緩和策にメスを入れる『Q39.株高こそ最高の景気対策?』
さすがに具体策までは答えていないが、エコノミストとしての考察が光っている『Q41.どうすれば就職難を解決できる?』

●第4章『「日本売り」がメインディッシュだ!』
個人的に特に勉強になったことは、
楽観的な株価予想が蔓延していた2011年初頭で、例外であった著者の弱気な株価予想。現時点、結果的には著者に軍配が上がっていると言っていいだろう。記事を書いた当時の根拠がわかる『Q43.なぜ一人だけ株価予想が弱気なの?』
私は中国情勢に無関心故に考えてもみなかった中国の民主化について著者が推測する『Q48.中国はいつ民主化する?』
トレンドの転換点を少なからず理解できた『Q55.「相場の転換点」を見分けられる?』

●第5章『アメリカのミニバブルは最終局面!』
個人的に特に勉強になったことは、
東日本大震災以前に日立製作所や東芝の株を薦めていた著者が、反省をかねて今後のそれらの株の扱いについて述べている『Q57.原発事故の日立株への影響は?』
震災後、一時的に外国人投資家の日本株買いが目立った原因がわかる『Q65.外国人はなぜ震災後の日本を買った?』
原発事故の原因として賠償を迫られている東京電力の株をどうすればよいか答えている『Q66.東京電力株は処分すべき?』
新しい発想と雇用方針に着目し、とあるアパレル関係の会社を紹介した『Q70.いちばん気になる会社は?』

●第6章『買うなら「国策銘柄」だ!』
個人的に特に勉強になったことは、
「株は10月に買って4月に売れ」の格言の意味がわかった『Q71.「ヘッジファンドの決算売り」って何?』
東日本大震災後の復旧について純粋に「なるほど」と思わされた『Q72.「自粛は悪」ですか?』
昨今の円高の中、不用意な外貨買いで痛い目を見た自分に、今後の展望を教えてくれた『Q77.日本円を買っているのは誰?』
投資家のメンタル面に対する言及も映える『Q79.急騰した保有株はいつ売るべき?』

●特別付録『日本が「ギリシャ化」しても買える銘柄』
現在、ヘッジファンドの標的にあっている欧州。今後、欧米の経済が健全になってきたら日本が標的になるのはほぼ確実と読む著者。その中で、「どのような市場経済の変化が起き、どの銘柄を見ていくべきか」という点を教えてくれる。
スクリーニングの方法と、見るべき情報など会社四季報と照らし合わせて述べてくれている。それどころか、むしろこんなに具体的に銘柄や業績診断を晒して大丈夫なのだろうか?という心配がよぎるほどだ。
情報収集力に乏しい個人投資家の身としては、この付録を丸呑みして今後の投資に活かそうと思うのだが、そこを狙い撃ちされないかという恐ろしさもある。おそらく、流動性の観点から大丈夫だとは思うのだが。
とは言え、個人投資家でも会社四季報などの情報でどう判断していくべきかというアドバイスが丁寧に書かれているため、数年後業績の変わった企業をスクリーニングする際に、自分でもできるようには書かれている


本書に書かれていることをどう捉えるかは読者次第ではあるが、経済や資産運用の面での勉強にはもってこいといった内容なのは違いないだろう。Q&A方式なのがまた論旨を掴みやすく、読解しやすい。
また、今後の市場予測についてもきちんとした統計や経験則、各国の性格などを考慮した上で綿密に行っており、ズバッと「おそらくこうなる」「少なくともこうなるのは間違いないと思います」と自信を持って答えている。
その信憑性は、今のところ折紙付。もちろん、失敗することもありますが、その原因についてもきちんと研究した上で、アフターフォローとして読者にブログや雑誌・書籍などで説明してくれる真摯な態度には敬服せざるをえない。

「この本の通りにやればいい」というような内容ではなく、世界経済のとらえ方、プロとしての考え方を教授した上で、読者にもどう考えることが投資のセンスに繋がるかという読者の素養を上げることも意識しているため、実に丁寧。
内容の理解しやすさ、今後の投資活動の方針の構築、著者の信頼感、これらの要素を絡めれば、満点に値する出来だと思われる。

ちなみに、あくまで投資の話であって、著者は投機は決して薦めていない。

評価:★★★★★

勝ち切る投資 お金の神様2
「勝ち切る投資 お金の神様2」
 [単行本(ソフトカバー)]
 著者:中原 圭介
 出版:講談社
 発売日:2011-09-17
 価格:¥ 1,575

 
 
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