いまいちなんですよね……
内容(「BOOK」データベースより)
希少な映画グッズのコレクターの家が火事になり、プレミア品の数々が灰になった。翌朝、やはりレア物のパンフレットやポスターを扱う店が不審火で全焼する。連続放火魔の狙いは、かつて全国規模でヒットを飛ばしながら存在を封印された1本の邦画だった。ミリオンセラー『催眠』の主人公、カウンセラー嵯峨敏也が登場、凛田莉子との初顔合わせを果たす。頭脳明晰な異色コンビが挑む謎とは?書き下ろし「Qシリーズ」第4弾。
万能鑑定士Qシリーズ、第4巻。表紙絵に表情や仕草が出てきたのは、意味があるのか、ただのマンネリ防止か。
今回の話はとある映画のポスターを焼失させるため放火もいとわない犯人をつきとめるお話。
催眠シリーズに登場する臨床心理士の嵯峨も登場し、どんな話かとわくわくして読んでみた。
けれども、個人的にはいまいち面白味に欠けた感じだ。本作の見所、主人公の鑑識眼は健在だが、それ以外での真新しい要素はなく、「この巻はいいぞ!」と思わせる内容はなかった。
犯行の謎的な要素も魅力がなく、臨床心理士の嵯峨の登場もこれといった必要性は感じられず、真相の意外性もそれほどなかったというか。
シリーズものにとって不可避かもしれない残念な巻、という印象だったが、きっと人によると思う。あくまで実に個人的な感想である。
評価:★★☆☆☆
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