あぁ、イライラする。はぁ~憂鬱。
内容(「BOOK」データベースより)
ストレスには実は大きな傾向があった。傾向別のつきあい方と解消法を専門家がアドバイス。
という具合の人には本書がオススメ。
精神科医である著者の、骨身に沁みるありがたいストレス解消のアドバイスだ。
章分けは以下の通り。
●第一章『自分のストレス、知ってますか?』
ストレスは誰にも襲ってくる。そう唱え、ここではストレスに悩まされ病気にまで発展した様々なケースを紹介し解説をする。さらに、読者のために
ストレス度チェックテストも用意してくれている。
●第二章『ストレスには大きな傾向がある』
ここでは、立ち振る舞いなどをA型とC型の二パターンの行動傾向として分け、それぞれにどのようなストレスが懸念されるかを記している。A型の行動とC型の行動は、それぞれ誰でもやっているようなことである。「結構A型の行動パターンだなあ」「どちらかというとC型の方が多い」といった具合になるだろう。
A型とC型、それぞれの行動の裏にあるどういったストレスに気をつけるべきかがわかる章だ。
●第三章『ストレス付き合いの上手な人、下手な人』
無意識下であろうと、誰でもストレスを受けそれに対処しているものだ。そのストレスの対処の上手い人と下手な人を見極めるのが本章。冒頭でストレス対処法のチェックテストがあるので、そこからどのパターンのストレス対処が多い(少ない)かをチェックする。対処法は積極行動タイプ、気晴らしタイプ、否認タイプ、回避タイプの四つであり、それぞれを具体的に述べ、
それらのストレス解消法を好む人にありがちな、さらなるストレスの対処のヒントまで書いている。
●第四章『心が疲れる前にすること』
「はぁ、憂鬱だ」という気分は誰にだって訪れるでしょう。
その憂鬱がうつ病にまで発展しないように歯止めを掛けようというのがこの章。そのために、第二章で触れたようなA型やC型を含めたこういった行動に心当たりがある人はどういった病気になる可能性が高いといった話を挙げ、そういう人に対するアドバイスを施す。
●第五章『頭のいいストレス解消法~「カラダとココロ」編』
ここではストレス解消を筆頭に、
健康によいちょっとした生活の裏技やツボなどを紹介。シャワーや足湯、マッサージなど、こういったことをやれば、ストレスに強くなれる!というものをピックアップしている。
●第六章『頭のいいストレス解消法~「食べ物・飲み物」編』
第五章と同じく、ストレス対処の章。ここでは食べ物や飲み物について触れる。よく知られている栄養摂取の話といえばそうだが、
簡単なレシピやら食生活の習慣なども説明しており、ストレス解消に特化させているため、本書を手に取ったストレスに悩んでいる人にとって非常に実践的である。
といったように、読者のストレス対処力を上げるための様々なアプローチが施されている内容。
こういった精神的問題は、やはり著者が精神科医であるというだけでも充分ありがたく感じてしまう。気持ちの持ちようの改善も必要なので、この本に書かれていることはいいことだ、と思える人ならきっと本書は役に立てるはずだ。
実際にストレスを発散できた! 体調がよくなった! と実感してから評価を下すべきだが、精神科医のアドバイスとなっては充分にその可能性を感じさせるというものだ。
第五章・第六章の解消法に関しても、(この手の本では当然ではかもしれないが)科学的根拠にしっかり触れているので有用であろう。
精神病などを煩っているわけではない、
プチ鬱やイライラ、身体がだるいといった症状の人にいい内容。
また、自分でストレスが溜まっているか気づけていない人も、第一章のストレスチェックテストを受けてみてほしい。
評価:★★★☆☆
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